1番で強風の中、いきなりベタピンのバーディを奪った上田桃子

初日を4アンダーの単独5位で終えた上田桃子。大会2日目は、7時20分という早い時間のスタートながら、この日は朝から強い風が吹きつけ、厳しい戦いが予想された。

ところが、1番のティショットをフェアウェイに置いた上田は、第2打でいきなりピン側1mにつける会心のショット。これを難なく沈めて幸先良くバーディ発進とした。強い向かい風の中でも、低いショットでフェアウェイをキープし、2番、3番と1ピン程のバーディチャンスにつける。しかし、バーディパットは惜しくも決まらず、その後はパープレイが続いた。

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9番パー5でティショットを左に曲げた上田。前方には大きな木がある為、得意のドローボールと右からの風を利用して攻めるが、狙いより右に出て、反対側のラフまで達してしまう。しかし、そこから2mに寄せてバーディ奪取。「ロングはティショット、セカンドをミスしても、3打目を良しとすればいいって感じですね」と粘り強くバーディを奪い、通算6アンダーへとスコアを伸ばした。

「後半は木があるので、風はあまり気にならない」という通り、折り返すと16番までパーを重ねた。しかし、無数のバンカーが点在し、海に向かって打ち上げとなる難関の17番。ティショットはフォローの風に乗って、左のカート道のさらに左のラフに達してしまう。そこからの第2打はグリーン奥のエッジに達し、アプローチを2mに寄せたものの、これを外してボギーとした。最終18番では、3mのバーディチャンスにつけたものの決めきれず、結局この日は1つスコアを伸ばすに留まり、通算5アンダーの単独4位でホールアウトした。

「風の中でのラウンドは、1打の差がとても大きいので、最低『6』では上がりたかった」と、ホールアウト直後は悔しそうな表情も見せたが、トップとはまだ3打差。逆転も十分に可能な位置だ。

17番を引き合いに出し、アプローチが課題という上田だが、逆にショット・パットは好調を維持している。「開幕戦だし、明日はベストなプレーをして良いスコアで上がってくれば悔いはない」と謙虚だが、「やっぱりリベンジする為に帰ってきたので…」と持ち前の桃子節も健在だった。