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石川遼

遼、4年連続1億円突破のかかる今季国内最終戦

2011年の国内男子ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は12月1日(木)から4日(日)の4日間、東京都にある東京よみうりCCで開催される。石川遼は前日のプロアマ戦に出場し、最終調整を行った。

アマチュア優勝を果たした2007年以降初めて、未勝利のままツアー最終戦にのぞむ石川。しかし開幕を前にして「良い感じで、“締まった”調整ができている。やるべきひとつの方向が見えていて、前日まで試行錯誤しているという感じではなく、安定したスイングができていると思います」と晴れやかな表情で語った。

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ドライバーショットの際のスイングには、前週の「カシオワールドオープン」の決勝ラウンドに続き、好感触をつかんでいる。「あとはドライバーショットのときの体の回転の動き、スムーズさをアイアンでも出せれば」。大会2日前からの練習では、ドラマの生まれる最終18番(パー3)を警戒し、2番アイアンを入念に振り込んでスイング作り。「(18番は)4日間トータルでパープレーで回れたら最高。ミスショットをしているようだとパーを獲りづらくなるし、そういうときに思い切ったスイングができないといけない」と名物ホールでのプレーを見据えた。

2008年のプロ転向後、石川は毎年獲得賞金で1億円を突破。しかし今季はここまで、ランキング3位の約9078万円にとどまっている。「ここまでずっとやってきて、今年突破しなくて悔しくないというのは、絶対にない。突破したい数字ではある」。前週終了時点でベ・サンムン(韓国)の賞金王戴冠が確定したが、毎年クリアしてきた“大台”への思いは少なからずある。

東日本大震災を受け、今シーズンは海外メジャーと国内ツアーにおける獲得賞金全額と、バーディ数に応じた義援金を積み立ててきた。来季以降の支援方法も現在検討中。「被災地の皆さんも、ずっと先を見て、町を立て直していこう、立ち直っていこうと考えている。来年まで、今年までこうしようと期限をつけてというよりは、未来を見据えて復興に向け頑張っていると思うので、自分もあらゆる方法でずっとサポートしていきたい」と力をこめる。

石川は次週、国内女子ツアー、シニアツアーとの対抗戦「Hitachi 3Tours Championship 2011」、その翌週にはアジアンツアー最終戦の「タイランド選手権」に出場。まだ戦いは終わらないが、1シーズンの区切りに大きな意味を持たせたい。(東京都稲城市/桂川洋一)

2011年 ゴルフ日本シリーズJTカップ



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