2011年 アーノルド・パーマーインビテーショナル
期間:03/24〜03/27 場所:ベイヒルGC&ロッジ(フロリダ州)
遼、終盤に粘り予選通過圏内でスタート
今季の米国男子ツアー第13戦「アーノルド・パーマーインビテーショナル」が24日(木)、フロリダ州ベイヒルGC&ロッジで開幕。石川遼は2バーディ、4ボギーの「74」でまわり2オーバーの46位タイでスタートした。
強風の吹いた午後のスタートとなった石川は序盤から苦戦を強いられた。出だしの1番。ドライバーでのティショットはいきなり右のフェアウェイバンカーへ。第2打も右のラフにつかまり、3オン2パットのボギー発進としてしまう。
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その後もショットは散らばり、バーディをなかなか奪えない。だが石川は冷静だった。同組のデビッド・デュバル、ニック・オハーンもともにボギー発進。リーダーズボードを見れば、上位陣も時間の経過とともに伸び悩みが見て取れる。「もしかしたら、自分だけが苦しんでいるのではないかもしれない」。前半を終えて2オーバー。それでも「何が何でも3オーバー以内で(ホールアウトする)」と気持ちを切り替えた。
12番、14番では目玉になってしまったバンカーからのショットが寄らずに、またしてもボギー。4オーバーとしてしまう。しかし16番(パー5)。3打目のグリーン左からのアプローチを2メートルにつけ、スライスラインを読み切って初バーディを奪取。さらに最終18番では、残り158ヤードの第2打を9番アイアンでピン右3メートルにつけてバーディフィニッシュ。難易度の高い、上がりの3ホールでスコアを2つ伸ばし、なんとか2オーバーでしのいだ。
「風が吹くと、雨より疲れます。相当難しいコンディションだった。ここまで風が吹くとはイメージしていなかった」と石川。その言葉は、この日の全選手の平均スコア74.743が証明している。あこがれのデビッド・デュバルとの初ラウンドは「ほかの選手とは全然違う」と緊張感も抱きながらプレー。それでもラウンド中に軌道修正した目標の3オーバーを上回るスコアに「強い風の中でのプレーを強いられたが、耐えたと思う」と納得した表情を見せた。
今大会は4月の「マスターズ」前、自身最後の出場試合となる。それだけに4日間プレーしたい思いは強い。だが「予選通過ではなく、あくまでアンダーパーグループに入ることを目標にしたい」と言う。第2日は午前スタート。風も弱まり、きれいなグリーン状態も期待できる。「明日は今日より多くのチャンスを作れると思う」と前向きに話し、すぐにアプローチ練習場へと向かった。