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石川遼

遼はショットが荒れ、まさかの最下位スタート

石川遼の史上最年少賞金王への期待が高まる中で開幕した、「ゴルフ日本シリーズJTカップ」。歴史的快挙に向けてスタートした初日は、ファンにとっても、そして石川自身にとっても思わぬ展開が待っていた。

1番のティショットは大きく右に曲がり、斜面の下へ。それでも2打目をグリーン手前まで運んで何とかパーをセーブするが、今日の石川の状態はこのオープニングショットが物語っていた。4番パー4では、ティショットを左の林に打ち込むなどダブルボギー。さらに7番パー4でも左にひっかけ、ボールは再び斜面を転がり落ちる。まったくピンが見えない中で打った残り84ヤードの2打目はグリーンを大きくオーバーしてOB。このホールを痛恨のトリプルボギーとすると、その後も状況は好転せず、最終的に最下位となる8オーバーの26位タイという結果に終わった。

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結局、この日フェアウェイを捕らえたのはたったの2ホール。「良いスイングが一度もなかった」という理由を、10度を下回る寒さでもなく、雨でもなく、そして賞金王がかかる一戦への緊張でもなく、「それ以前の問題」と挙げる。「練習場では良い準備ができていたけど、コースに出ると真っ直ぐ飛ばすことを優先するスイングになっている。まったく別のスイングになっているのだから、真っ直ぐ飛ぶはずもない」。悔しさを押さえ込むように、静かに振り返った。

賞金ランク2位で追う池田勇太が、優勝を逃した時点で石川の賞金王が決まる今大会。その池田も石川と並び26位タイと出遅れ、結果的には賞金王のタイトルが大きく近づくことになった。だが、他力本願など石川には似合わない。「明日からは新しい気持ちで上位を目指したい」。この日の悔しさを、2日目以降に晴らす心構えだ。

2009年 ゴルフ日本シリーズJTカップ



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