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石川遼

遼が攻守に魅せた! 成長の跡を示す好スタート

石川遼が「優勝争いが1年前からの目標だった」と振り返る「三井住友VISA太平洋マスターズ」初日。「アイアンの距離感が合っていたし、微妙な距離のバーディパットが入ってくれた」と、ショット、パットともに冴え渡り、1イーグル、4バーディ、2ボギーの「68」でホールアウト。首位に1打差の4アンダーとし、「気合が入り過ぎることなく、良いスタートが切れた」と充実の表情を見せた。

序盤から勝利への執念が伝わってくるラウンドだった。スタートホールの10番パー4は、過去に「フックして左のラフに入るスタートが多かったので」と、ウッドではなく2番アイアン。パーをキープして慎重な立ち上がりを見せると、11番パー5では2オンに成功、7メートルのイーグルパットを沈めて力強いガッツポーズ。その後も次々とチャンスを演出し、14番から16番まで3連続バーディ。着実にスコアを伸ばしていく。

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後半は1バーディ、1ボギーにとどまったが、そのバーディを奪ったホールが、昨年に3日連続で2打目を池に打ち込んだ魔の6番パー5だ。ティショットは左のラフへ。「池に入れないことを最優先にした」と、残り200ヤードの2打目は7番アイアンで確実にフェアウェイへ。30ヤードのアプローチを1メートルに寄せ、手堅くバーディを奪った。前週の「WGC HSBCチャンピオンズ」で特訓を積んだロブショットも、17番、3番のアプローチで駆使。コースマネジメントや豊富になったショットバリエーションなど、昨年から成長した姿を披露した。

前日は滝のような豪雨が降りコースコンディションへの不安もあったが、午前3時から行われたというコースメンテナンスにより状態は良好。「今日のスコアも、コースの皆さんが支えてくれたお陰。皆さんのために頑張ろうと気合が入ったし、この気合は今週ずっと続くと思う」と、何度も感謝の言葉を述べていた。

2009年 三井住友VISA太平洋マスターズ



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