4カ月で実現した1億5000万円大会 選手会長・阿久津未来也はコスモス薬品の“熱意”に感服
◇国内男子◇ドラッグストア・コスモスカップ 事前(30日)◇グランフィールズCC(静岡)◇7156yd(パー70)
ジャパンゴルフツアー選手会の選手会長を務める阿久津未来也によると、本大会の構想が持ち上がったのは5月末だったという。堀川未来夢が、かねて親交のあった株式会社コスモス薬品の横山英昭代表取締役社長とやり取りをする中で生まれた新規大会。ユニークな立ち上げの経緯ばかりフィーチャーされがちだが、2人が本当に驚かされたのは、コスモス薬品をはじめとする協賛スポンサーの熱意とスピード感だ。
今季から選手会長職を務める阿久津は「ほかの大会と比べるのも難しいですが…」と大局的な配慮をにじませつつ、「1大会を作ることの大変さ、それほどの人が動いて初めてできるんだということを、改めてそばで感じた。僕自身、すごく思うところはあります」
ツアートーナメントを開催できる水準のコースを急きょ押さえることも容易ではない中、数十の協賛社が集まり、ただでさえありがたい賞金総額1億5000万円の大会を形にしてもらった。堀川も「コスモスさんの熱量がなければ、不可能だったと思います」と言い切る。
開幕前日は18ホールのプロアマを終えると、各選手は一緒に回ったゲストとともに練習場へ直行。アプローチやバンカー、パッティングと組の要望に応じて30分ほどみっちりレッスンした。コスモス薬品による、トーナメントに携わる人それぞれの満足度を高めるためのアイデア。堀川が「ラウンドした後の練習が一番、身につくんです」と話すように、プロゴルファーの“日常”を感じながら上達につなげることができる時間となった。
感謝を胸に戦う一週間は2人を含めた日大出身選手にとって特別なコースでもある。母校の寮からほど近い静岡・グランフィールズCCは練習やキャディのアルバイトで頻繁にお世話になってきた。堀川に至っては当地で開催された2022年「日本プロゴルフ選手権」で優勝と縁起もいい。
大学時代の恩師が喜寿を迎える節目も重なり、28日(月)には出身プロが集まる食事会でお祝いすることもできた。阿久津は「すごくいい会でした。やっぱり集まって会話をすると、当時の学生の雰囲気に戻るんですよね。日大生は『帰ってきたな』っていう感覚が強いと思うので、みんな気合が入っていると思います」と代弁するように力を込めた。(静岡県三島市/亀山泰宏)