2009年 長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント
期間:07/23〜07/26 場所:ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)
遼、5Wの“技あり”アプローチで魅せた!
「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」2日目を、イーブンパーの58位タイで迎えた石川遼。初日はドライバーが安定せず、「納得できません」と終始厳しい表情だったが、2日目は前日の調整が功を奏しドライバーが復調。フェアウェイを次々と捉え、試合を優位に展開する。
2番パー3では手前5メートルを沈め、バーディを先行。さらに5番パー4でも4メートルを沈めてバーディを奪い、2ストローク伸ばして迎えた8番パー4。ティショットをフェアウェイに運ぶと、2打目はピンを6メートルほどオーバーし、左奥のカラーで止まる。腕組みをして暫くボールを見つめた直後、石川が手にしたのは、パー5のセカンド対策として、この日2番アイアンに替えてバッグに差していた5Wだった。
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「少し逆目だったので、パターで転がしたり、SWで上げるイメージが出なかった」。昨日は3Wでアプローチをする場面もあったが、「数センチですが、3Wよりキャリーも出るし、逆目の影響も受けにくいと思った」と石川。ボールは下りのラインを滑るように転がり、カップに吸い込まれる“技あり”のチップインバーディ。使用クラブを伝えるかのように5Wを高々と天に掲げ、ギャラリーの大歓声に応えた。過去にも競技でアプローチにウッドを使用していたが、「入ったのは初めて。ビックリしました」と、自身も驚きを隠せないビッグプレーだった。
後半は1ボギーと伸び悩んだが、この日3バーディ、1ボギーの「70」。通算2アンダーの46位タイに浮上し、辛くも予選突破を果たした。首位に8打差と追いつくのは容易ではないが、「ちょっとしたころでブレンダン(2日目66をマーク)のような良いゴルフができるはず。1日でも6アンダーが出れば、トップ10も狙えると思う」と強気だ。チャージへのポイントに掲げたのは、ショートアイアンの方向性。ドライバーでは「今日は合格点」と、前日の課題も解決した。決勝ラウンドで昨年大会のような猛チャージを見せ、上位フィニッシュの再現を果たせるか。