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石川遼

遼、リカバリーが冴え満足のフィニッシュ

「三菱ダイヤモンドカップゴルフ」最終日を通算8オーバーの38位タイで迎えた石川遼は、5バーディ、3ボギーでホールアウトし、初日と同じ「70」をマーク。通算6オーバーの30位タイとし、「何よりもアンダーパーですし、満足感に溢れるラウンドでした」と、清々しい表情で大会を終えた。

密集した黒松に左右を挟まれるホールが続く大洗GC。初日には林からミラクルイーグルでギャラリーを沸かすなど、リカバリーショットでも多くの見せ場を演出してきた石川。この日もティショットを林に打ち込むピンチを迎えるが、前半の13番パー4では、左の林からスライスボールでピン右3メートルにつけてバーディ。さらに後半の1番パー4でも右ラフに打ち込み、目前の林でピンがスタイミーになる状況。ここでも再びスライスボールで攻め、グリーンをとらえてバーディを奪う。「今日も2つあったし、初日と同じように運があったのかな」と笑顔を見せた。

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石川を満足させたのは運の良さだけではない。8番225ヤードのパー3、「完璧なショットでした」という4番アイアンから放たれたボールは、ピンそば50センチに絡むスーパーショット。さらに、10番、17番で計測した4日間の平均飛距離は296.25ヤードを記録し、『ドライビングディスタンス賞』を獲得。「この賞は、僕にとっては宝物です」と、ドライバーに人一倍強いこだわりを持つ石川にとって、何よりも喜ばしい賞も手にした。

「今シーズンでも一、二を争う難度の高さのコースで、4日間戦えたことは大きい。リカバリーショットの大切さを毎ホール教えられました」と、結果以上に多くの経験を得た。次週は、今シーズンの国内メジャー初戦「UBS日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズ」を迎える。昨年は予選落ちに終わったが、「今日のようなゴルフができれば、予選通過はできると思います。ぜひ来週も4日間をプレーしたいですね」と、大洗で植え付けた自信を胸にメジャーに臨む。

2009年 三菱ダイヤモンドカップゴルフ



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