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有村“奇跡の8番”で今度はイーグル! 首位タイで最終日へ

有村智恵のアルバトロス&ホールインワンの快挙に日本中が沸いた「スタンレーレディス」初日。「自分が思っている以上に回りの反応がすごくて・・・。試合もまだ終わってないし、落ち着きかったので、テレビやニュースは一切見ずに携帯の電源も切っていました」と、周囲の喧騒を自ら断ち切り、初心に戻って2日目に臨んだ。

7アンダー単独首位からスタートした有村は、序盤は「グリーンが重くて距離感が出せない」とパットに苦しむ。2番では1.5mを外して3パットのボギーを叩くと、4番、6番と2mのチャンスを逃し首位から陥落。そんな沈うつとした空気を吹き飛ばしたのは、昨日アルバトロスを達成した8番パー5だった。

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フェアウェイから打った残り167ヤードの2打目は、グリーンは捕らえたもののイメージよりも強く入り、ピンを16mオーバー。マウンド越えで最後に下る難しいフックラインを読みきり、起死回生のイーグルを奪った。「ラッキーでした。まだまだ運があると思いましたね」。奇跡の再現を期待して多くのギャラリーが集まった8番グリーンで、連日の大歓声に包まれた。

その後2つのボギーを叩くものの、15番で50cm、昨日ホールインワンを記録した16番(パー3)でも1.5mとピンに絡めて連続バーディ。さらに首位に1打差で迎えた最終18番(パー5)では5mを沈め、通算10アンダーで首位に並ぶバーディフィニッシュ。「あれを入れないと最終組に入れないのは分かっていたので、入れたかった。私は最終組の方が良いプレーができるタイプ」。ボールがカップに消え、最終日最終組を確定させた瞬間、無意識に力強いガッツポーズが飛び出した。

「初日の偉業が良い思い出になるように、明日は頑張りたいですね」。今なお快挙の余韻が漂う中、約1年3ヶ月ぶりの勝利に大きく前進した有村。「サントリーみたいな悔しい思いはしたくない」と、首位タイで最終日を迎えながら2位に甘んじた1ヶ月前のリベンジを誓った。【静岡県裾野市/塚田達也】

2011年 スタンレーレディスゴルフトーナメント



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