焦らずマイペースで。この試練を突破した先には新たなステージがあるはずだ。

米国女子ツアー第26戦「ホンダLPGAタイランド2007」に参戦している宮里藍。第2ラウンドを終えて、通算15オーバーと苦しんでいた宮里だが、3日目は3バーディ4ボギーの「73」。大きなミスはなく、スコアは無難にまとまった。

この日は8：28スタートの第1組。早いスタート時間にも関わらず、多くの地元在住の日本人ファンが宮里の組について歩いた。「日本人の声援は久しぶりだったので、すごい嬉しかったです」という宮里。今はスコアよりもフィーリングを大切にしている時期というが、ファンの声援に応えるべく、集中したプレーを見せた。

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なかなか調子の上がらないドライバーを封印し、この日の序盤は3Wを多用する。「（3Wは）調子が良いのでリズムを作っておきたくて使いました。その後は、ドライバーが振れるところは握ってみました」という宮里。ドライバーは計6ホールで使用した。

初日、2日目よりドライバーの左右のブレは少なくなり、ミスは許容範囲に収まるようになってきている。その点は、本人も手応えは掴んでいるようだ。10番では505ヤードを2オンに成功し、3日間連続でバーディも奪っている。

「（ちょっとスコアが出ると）悪い癖ですぐに結果を求めちゃうんだけど、明日もフィーリングを大切にしたいです」。調子は上向きですねとの問いかけに、宮里は落ち着いて返答した。そして、失ってしまったものを取り戻すために、いつものように練習場へと向かった。