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2016年 マスターズ
期間:04/07〜04/10 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)

「特別なことはしない」松山英樹、日本勢15年ぶりの好位置で決勝へ

海外メジャー今季初戦「マスターズ」の2日目、松山英樹は序盤に3ボギーを先行させたが、中盤以降に巻き返して「72」(パー72)とした。通算1アンダーの5位タイでホールアウト。首位のジョーダン・スピースとの差は3打に縮まった。マスターズで、日本人選手が首位と3打差以内で決勝ラウンドに進むのは、2001年の伊澤利光(最終的に4位タイ)以来となる。

消えかけた火が、再び激しく燃え上がった。初日に引き続いて、西からの強い風がオーガスタナショナルGCを吹き抜けて、平均スコアを75.022と9年ぶりに75台に押し下げた。「昨日同様難しかった」と松山。この日、アンダーパーでラウンドしたのはわずかに4人にとどまった。

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1番、5番、6番(パー3)と立て続けにボギーとした。前日のラウンド後に練習場で1時間ほど打ち込んで「だいぶ良くなったなと思って終わったけど…。寝たら忘れますよね」と、序盤はショットに苦しんだ。「でも、7番くらいからちょっと良くなった」。

打ち上げとなる7番グリーンに切られたピンは手前から9yd、右から3yd。グリーン手前に3個、奧に2つのバンカーが待ち受ける難関ホールで、松山は残り123ydからピン左手前3m弱にぴたりとつけて、バーディとした。

圧巻だったのは、12番からの3ホールだ。“ゴールデンベル”と名付けられた12番(パー3)では、ピン右6mからのバーディパットがくるりと一周まわってからカップに消えた。松山はその瞬間、両膝を折った。「外れると思ったのが、入ってくれた。ラッキーでした」。

前日は1Wで右の林に打ち込んだ13番(パー5)は、3Wに持ち替えてフェアウェイキープ。2オン2パットのバーディとした。続く14番も、左上3mのバーディパットを流し込んだ。

最終18番ではボギーを喫した。「最後パーで(スピースと)2打差で上がれればと思ったけれど、うまくいかないですね」と苦笑い。それでも「まあ、みんなスコアが出ていないので、良いんじゃないですか」と、この日のパープレーを及第点と受け止めた。

「マスターズ」での優勝争い。その緊張感はあるのかとストレートに問い掛けると、松山は「感じてない」ときっぱり言い切った。

「どの試合でも、優勝争いをすれば緊張するし、どんな小さな大会でも大変だと思う。それが、こうして大きな舞台でやれるってことはうれしいけど、だからといって特別なことをすることはないと思う」

スピースが「74」とスコアを崩したことについては「びっくりした」と表現した。だが、松山の“当たり前”の中には、世界のマスターたちとの戦いの末にグリーンジャケットに袖を通す自身の姿も、きっと含まれているのだろう。(ジョージア州オーガスタ/今岡涼太)

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