2011年 全米オープン特集
2011年 全米オープン
期間:06/16〜06/19 場所:コングレッショナルC.C(メリーランド州)
R.マキロイが独走態勢に! 石川は暫定33位、予選突破を確実に
米国・メリーランド州にあるコングレッショナルCCで開催されている、海外男子メジャー第2戦「全米オープン」の2日目。雷雲の接近により42分に渡り中断し、21人がホールアウトできずに日没サスペンデッドとなった。その中で、単独首位からスタートしたロリー・マキロイ(北アイルランド)が「66」をマークし、2位以下に6打差をつける通算11アンダーで独走態勢に。36ホールでの131ストロークは、全米オープン史上最少ストローク記録となる。
通算5アンダーの暫定2位にY.E.ヤン(韓国)。通算2アンダーの暫定3位タイに、ザック・ジョンソン、セルヒオ・ガルシア(スペイン)ら5人。日本勢では、62位タイからスタートした石川遼が1ストローク伸ばし、通算2オーバーの暫定33位タイに浮上してホールアウト。2年連続の予選突破を確実にしている。久保谷健一は通算4オーバーの暫定57位タイと、予選突破圏内でホールアウトした。藤田寛之は暫定129位タイで予選落ちが確定している。
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<R.マキロイ、36ホール終了時点での大会史上最少ストロークを記録>
初のメジャー優勝を狙う22歳の勢いが加速した。アウトスタートのこの日は4番で8メートルを沈めて最初のバーディを奪うと、6番(パー5)で2つ目。さらに8番ではフェアウェイから残り114ヤードの第2打のウェッジショットは、グリーン奥からの傾斜を使ってボールを戻し直接カップイン。圧巻のイーグルを奪うなど、異次元のゴルフを展開した。最終18番で第2打を池に落とし、ダブルボギーでフィニッシュしたが2日目を終えての合計スコア131は、開始36ホールでの大会史上最少ストローク。早くも“一人旅”を始め「すごく気持ちがいい。シンプルにフェアウェイとグリーンをとらえて、パッティングに集中した。ここまでは思い通り。何て言ったらいいか分からないけど…すごく、すごく素晴らしい2日間。週末に向けて最高の位置にいるんだから」と笑顔。ただし、4月の「マスターズ」では最終日のフロント9終了時まで単独首位にいながらも大失速。「でもこれは、誰にでも起こりうることだと思っている。まだ36ホール終わっただけだよ」と付け加えるのも忘れなかった。
<S.ガルシアは上位をキープも…>
前週の最終予選会を突破し、必死の思いで12度目の全米オープンの舞台を踏んだセルヒオ・ガルシア(スペイン)が、暫定3位タイで決勝ラウンドに進んだ。2アンダー4位タイからスタートすると、前半11番でボギーを先行させてしまうが、我慢を続けてこの日は3バーディ、3ボギーの「71」。「いいプレーができたとは思わないけれど、パープレーができたのは良かった」と息をついた。ただトップとの差は9打までひらき「今日はすごく可能性を秘めた一日だった。でも残念だけど、この大会で注目すべきは僕らではないよね…」とマキロイのスコアに、ただただ驚いていた。
<石川遼は2年連続の決勝ラウンドへ!久保谷、藤田は…>
3オーバーの62位タイから出た石川は、出だしの1番でフェアウェイからの第2打をピンそば1メートルにつけてバーディを奪う幸先のいいスタートを切った。しかし1つスコアを伸ばして迎えた後半は、ドライバーショットが左右に曲がり苦しい展開に。それでも5バーディ、4ボギーの「70」でまとめ、昨年大会に続いて予選通過を確実にした。最終予選会を勝ち抜いて初の全米切符を手にした久保谷は、2日連続で「73」と耐えた。一方、藤田寛之も2日目を「73」で回ったが、初日の8オーバーが響き通算10オーバー。4月の「マスターズ」に続くメジャーでの予選落ちに「非常に良い舞台で自分の力を出し切れなかった。状態が良くなかったのが残念」と唇をかんだ。