腰痛の石川遼が出場取りやめ 復帰の見通し立たず
2011年 サン・クロレラ クラシック
期間:07/28〜07/31 場所:小樽カントリー倶楽部(北海道)
池田勇太が今季初勝利!ベストアマは松山英樹
北海道の小樽カントリー倶楽部で行われている国内男子ツアー第10戦「サン・クロレラクラシック」最終日。池田勇太が通算14アンダーで今季初勝利を飾った。14アンダーの単独首位からスタートした池田は4バーディ、4ボギーの「72」でまわり通算14アンダー。ともに最終組でラウンドした平塚哲二に15番ホールで追いつかれたが、17番(パー3)でバーディを奪い、再びリード。1打差で振り切り、通算9勝目をマークした。
3位は通算10アンダーのジェイ・チョイ(米国)。9アンダーの4位タイにはカート・バーンズ(オーストアリア)、ドンファン(韓国)が続いた。通算8アンダー、6位タイでスタートしたアマチュアの松山英樹は、この日2バーディ、2ボギーのイーブン。スコアは伸ばせなかったが、6位タイをキープしベストアマチュアを獲得した。
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<通算9勝目の池田勇太は賞金ランク3位に浮上>
2位の平塚に1打差をつけ、単独トップで迎えた最終日。池田は前半3番で追いつかれたものの、続く4番で平塚がアプローチを池に入れトリプルボギーとしたのに対し、5メートルのバーディパットを沈めてその差を4ストロークに拡げた。場内に漂う “楽勝ムード”。しかし当の本人は「何が起こるかわからないのが小樽だから」と難コースを前に気を緩めることは無かった。
そして中盤、池田の予想は的中する。パッティングに苦しみ、3打差でバックナインに突入するが、13番から2連続ボギーをたたいて1打差。さらに続く15番で平塚が1.5メートルのバーディパットを沈め、3ホールを残してついに並ばれてしまった。
ところが17番(パー3)で5メートルのバーディパットを沈めて再び1打リード。最終18番では平塚が第2打でピンを直撃するスーパーショットを披露するが、負けじと1.5メートルにつけて見事なバーディフィニッシュを決めた。「我慢、我慢を続けて、最後までやった結果、17、18番で“お土産”をくれた。手に汗を握った。いい試合だった」と笑顔で息をついた。
プロ通算9勝のうち、3勝を北海道でマーク。賞金3000万円を獲得し、ランキングもキム・キョンテ(韓国)、石川遼に次ぐ3位に浮上した。次週は「WGCブリヂストンインビテーショナル」、翌週に今季の海外メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」に参戦。「いい感じで(米国に)行けると思う。上位を目指してやっていく」と自信を深め力強く語った。
<2年ぶりの優勝を逃した平塚哲二は「しゃあない」>
2009年の「中日クラウンズ」以来となる通算6勝目を狙った平塚もまた、池田同様パットに苦しんだ。一時は序盤に4打差とされ「死にかけた」というが、その後に巻き返し。1打ビハインドで迎えた18番の第2打は残り196ヤードを5番アイアンで放ち「入った思った」という弾道でピン直撃。奇跡のイーグルはならず敗れたが、ギャラリーから大きな拍手を浴びた。
池田がボギーとした16番で、1メートルのパーパットを外し、逆転のチャンスを逃したことを悔やむ。「いい経験をした。経験しまくってるけど」と苦笑いを浮かべながらも今後に向け「総合的に調子は悪くないので、チャンスを作っていけば勝てるんじゃないかと思う」と潔かった。