石川遼の加藤キャディ「優勝する確率は…?」
2011年 WGCブリヂストンインビテーショナル
期間:08/04〜08/07 場所:ファイヤーストーンCC(オハイオ州)
石川遼 3日目の公式会見 一問一答
米オハイオ州ファイヤーストーンCCで行われている今季の世界ゴルフ選手権シリーズ第3戦「WGCブリヂストンインビテーショナル」3日目。石川遼が「64」をマークして通算11アンダーとし、首位のアダム・スコットに1打差の2位タイにつけた。石川はラウンド後、公式会見に出席。以下は海外メディアとの一問一答の様子。
―今日のプレーはどうだったか、WGCで初めてこのポジションにいるが?
「優勝のことを考えるのはまだ早いのかな、という気がするけれど、今日は非常にいいプレーができて良かったです。今日は林の中から打つことが多かったので、うまくリカバリーできた時のアメリカの人たちの反応にすごくエキサイトしました」
―これまでは自分の望む結果が出ていなかったと思うが、米国でプレーするのに慣れてきたのか、
「今まで海外のトーナメントにたくさんチャレンジしてきて、海外にいるとなかなかメンタル面のコントロールができず苦しかったが、今年のマスターズの予選を通過して20位でフィニッシュしたことから、アメリカでプレーするのが楽しくなりました」
―津波(地震)があったことを通じて気持ちは変わっているか?そのアームバンドの意味は?
「まだ日本は厳しい状況で、たくさんの人が自宅をなくして、今も避難所で生活をしている状況が続いていますし、これからずっと、どれほど長くこういった状況が続くか誰もわからないので、僕らができるだけサポートしていきたいと思っています。アームバンドはリッキー・ファウラー、ロリー・マキロイも付けてくれている。僕はもともとカラフルなリストバンドをつけていたが、ちょっと生地を薄くしたかった。いろんな色を作ってもらって、今はファッションの一つになっています」
―初日の18番ではすごいショット(パーセーブ)を打った。昨日はイーグルを奪った。こういうショットが自信になっている?
「本当にすごく落ち着いてゴルフができていることは確か。あとは木曜日の18番であったり、トラブルショットが成功した時のアメリカの人たちの盛り上がり方がすごく大好きなので。トラブルショットも嫌いじゃないですね」
―今年は日本で何回も良いスコアも出しているが、予選落ちもしている。それについては?
「2週間前は日本ツアーで2位になって、先週は予選落ちということだったので、本当に今、自分のゴルフに波がある状態。ここまではうまくいっているが、明日はどうなるか分からない気持ちが正直あります。とにかくコース上で試合を戦うというよりは『練習場で打っている』と自分に言い聞かせて打つようにしていて、それがすごくうまくいっている」
―最終組でプレーすることを想像できるか?
「正直、このトーナメントに出場する選手はすごく皆レベルが高いですし、本当に去年はそんなに良くなかったのに、そうなることもあるんだなとは思う。とにかくここまで自分の本当にいいところを100%近く出せているので、明日も全部出し切って終わりたいと思います」
―長距離移動による時差ボケ、食べ物、芝の違いもあると思うが?
「時差ボケはもちろん最初の1日、2日あったんですけど、たくさんボールを打つこと、トレーニングして汗をかくことで少しずつなくしています。コースの芝質も、もちろん日本と違うけれど、僕はどちらかというと洋芝、ベント芝というアメリカの芝が好き。コースもすごく整えられていてフェア。こういうコースはすごく好きですね。今日もたくさんの日本人のファンの方に応援して頂いたが、それでも母国以外で戦うというのはすごく孤独感があるというか、そう感じることもある。でもここで頑張ることによって、日本のみんなも絶対に見てくれているという気持ちでやっています」
―タイガー・ウッズには会ったか?それはどんな体験だったか
「やはりタイガーのスイングを見て感じたのは、スイングの回転のスピードがすごく速いので、自分の目指すスイングだと思いました。あとは毎日グリーン上で挨拶を交わしたりして、『なんで髪の毛切っちゃたの?』と言われました」
―それで何と答えたの?
「Too hot here(ここはすごく暑い)」(場内笑い)