2011年 全英オープン特集
2011年 全英オープン
期間:07/14〜07/17 場所:ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)
今季メジャー3戦目の藤田寛之「ムカつくくらい難しい」
14日(木)に開幕する今季の海外メジャー第3戦「全英オープン」。4月の「マスターズ」、6月の「全米オープン」に続いて今季3度目の大舞台に臨む藤田寛之は、大会前週に思わぬアクシデントに見舞われた。
7月初旬の日韓対抗戦「ミリオンヤードカップ」を戦い終えた藤田は、早くも前週には英国入りし、欧州ツアーの「バークレイズスコットランドオープン」に出場する予定だった。しかし同大会開幕前日の6日(水)に突然の腹痛を覚えダウン。試合はやむなく欠場、そして3日間は食べ物ものどを通らず休養を余儀なくされた。
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今大会に向けた“予行演習”を思わぬ形で棒に振り、前週の土曜日にスコットランドからイングランドへ移動。しかし開催コースのここロイヤルセントジョージズGC入り後は、体調は日々回復。「だんだん食欲も出てきたからね。だいぶいいですよ」と笑顔を見せた。
フェアウェイ、グリーンは硬い上に、すさまじいほどのアンジュレーションがあり、ナイスショットが決して思い通りのポジションにつくとは限らない。また重い海風が吹き抜けると、難易度は格段にアップ。「ムカつくくらい難しい。オーガスタよりも」と言う。
しかしその表情は決して暗いものではない。むしろ「やっていてすごく楽しいし、やる気が出てくる」と挑戦心がかき立てられる一方だ。今季出場したメジャー2戦ではいずれも予選落ち。それでも「マスターズ、全米オープンに比べれば距離も短く、ランも出る」と飛距離のアドバンテージが解消され、“戦える”手応えもある。目標はまず予選通過。試合巧者の腕を試すには絶好の場所だ。【イングランド・サンドウィッチ/桂川洋一】