上田桃子のスイングをスーパースローで見る
2011年 ウェグマンズLPGAチャンピオンシップ
期間:06/23〜06/26 場所:ローキャストヒルCC(ニューヨーク州)
桃子は30位タイへ後退。最終日に得た課題と収穫
今季のLPGAツアー最終日でのベストスコアは「74」。「ウェグマンズLPGAチャンピオンシップ」、上田桃子にとっては鬼門となっている最終日は首位と9打差で迎えた。
3番までパープレーとして迎えた4番(パー5)。3打目でピン下4mにつけるもこのバーディパットを決められない。「バーディが欲しい」という気持ちは次のショットへと影響してしまう。
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続く5番(パー3)は、右手前にピンが切られ、打ち上げていくグリーン手前にはバンカーが口を開けている。キャディとは「奥が広いのでそこを使って2パットで行こう」と打ち合わせたが、いざ打とうとした時にふとした考えが頭をよぎった。
「4番を獲れなかったし、みんな伸ばすのは分かっていたので、ちょっとカットを入れたいなと思いました。カットを入れたら、ピンの方に寄っていくと思ったので」。しかし、「カットを打つアドレスになっていなかった」と上田。このショットは右に出て、手前のバンカーに捕まり、このホールをボギーとしてしまう。
「今日が一番調子良かった」というショットが、攻めたい気持ちに拍車を掛ける。しかし、メジャー最終日のセッティングはそう甘くはない。ピンを狙ってグリーンを外すと、寄せきれずにボギーとなる。上田は16番までに5ボギーを献上し、通算1オーバーまで後退した。
それでも、17番(パー5)でバンカーから2mに寄せてバーディを奪い、一矢は報いた。通算イーブンパーの30位タイで終えた上田は、「いろんなことができたし、パターは入らなかったけど日曜日に向けて調子を上げていけた。正直楽しかったです」と、戦い抜いた表情で振り返る。
「もっとメリハリをつけないといけないと思いました。簡単に言えば欲を捨てると言うこと。USオープンで失敗しないようにしたいです」と、課題と収穫を胸に今季2戦目となるメジャー4日間の戦いを終えた。【NY州ロチェスター/今岡涼太】