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フィンチェム、失格続出に問題提起

PGAツアー第2戦の「ソニーオープンinハワイ」では、カミロ・ビジェガスがアプローチ後に自身のディポット跡を直した(そしてその場所に打ったボールが戻ってきた)ことをTV視聴者から指摘されて失格。先週行われた欧州ツアーの「アブダビHSBCゴルフ選手権」では、パドレイグ・ハリントンがグリーン上に球をセットしてボールマーカーを取る際に、僅かにその球が動いたことを同じくTV視聴者に指摘されて失格するという事態が起きた。

アテスト前であれば2打罰で済む違反でも、プレーヤーがスコアカードを提出した後にそれが判明すれば過少申告で失格となってしまう。これらの事態に関して、PGAツアーのコミッショナー、ティム・フィンチェムがUSGAとルール改善についての話し合いを持つことを表明した。

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AP通信が伝えたところによると、フィンチェムは次週行われるUSGAとの役員会でこの問題を提起するという。フィンチェムは既に欧州ツアーとも話をしており、協調してこの問題改善に取り組むつもりだ。

フィンチェムは、“間違ったスコアカード記述に関する罰則を変更するよう主張しているわけではない”と自身の立場を説明する。“ルールの全面的で徹底的な再検討”を求めており、競技委員が選手に対してより真っ当な方法でペナルティを課すような道を模索したいという。

“一つの案として、スコアカード提出後でも選手がその違反に気付いていなかった場合は(失格ではなく)2打罰にする”と具体案も出すが、これも難しい問題をはらんでいる。“もし金曜日の違反が土曜日に発覚した場合、それは予選カットにも影響を及ぼしてしまう。”

現時点で理想的な着地点は見出せていないが、USGAを中心としてよりよいゴルフルールにすべく知力を結集して取り組んでいこうというのが彼の意向と言える。TV視聴者からの指摘で次々と有名選手が失格に追い込まれている現状は、やはり異様だ。

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