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遼、中国から帰国「結果よりも理想のスイングを求めたい」

自身にとっての今季海外試合最終戦となった「WGC-HSBCチャンピオンズ」を41位タイで終えた石川遼は、この日の午後成田空港に帰国した。

同大会の最終日、石川は「ガラッとアドレスの景色が変わった」という程に、大きなスイング改良を行っていた。その気づきを与えてくれたのは、出国前にTVマッチでラウンドを共にしたタイガー・ウッズ

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「タイガーが10ヤード、20ヤードのアプローチを打っていたのですが、サンドウェッジで50ヤード位を打っているのを見たら、球の位置が真ん中より左足よりにあって、それでも低い球を打っていた」。

一般的な技術論では低い球を打つには球の位置を右足寄りにする。その常識とは正反対のウッズのスイングだったが、「トップの位置をレイドオフにして、右手首の角度を固定したままリリースポイントを遅くする。そして、体の回転を使ってハンドファーストでインパクトする」。球を右足寄りに置くと、クラブが鋭角に入ってスピン量が増えてしまうが、左足寄りに置いて体のターンで球を捉えることにより、ヘッドの入り方が安定し、スピン量も少なくなる。スタートの20分前に父に電話をすると、「それが、理想のスイングだと思う」と力強い言葉も貰ったという。

逆転で2年連続の賞金王を争っている国内ツアーは残り4試合。「意識しなくても、体は結果を求めていると思う」という石川だが、こうした課題への取り組みがはやる気持ちを抑えてくれる一面も併せ持つ。「勝ちたいという気持ちを前面に出す人もいるし、逆に結果よりも自分が上達することを優先する人もいる。僕はどちらかと言えば後者だし、そういうスタンスでやってきて成功してきた」と石川。守りに入らず、常に進化を求めて挑み続ける姿勢が、石川の自然なスタイルということなのだろう。

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