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2010年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/12〜08/15 場所:ウィスリングストレイツ(ウィスコンシン州)

【GDO EYE】藤田寛之、あわや遅刻?の珍事とは

「全米オープン」に出場中の藤田寛之が、3日目に再スタートの7時になっても1番ティグラウンドに現れず、周囲がざわめいた。当の藤田は、クラブハウス前のパッティング練習場にいたため、こちらで手を振って呼ぶと、「えっ」という顔であわててティグラウンドにやってきた。

藤田としては、前の組のキム・キョンテ(韓国)などが、一緒に練習場にいたため、まだ自分の組の順番ではないと思っていたのだ。しかし、藤田と同組のバッバ・ワトソンは既にティアップした状態で、藤田が来ないので心配そうにクラブハウス方向を見つめていた。

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ことの真相は、前日の日没時にさかのぼる。19時27分にサスペンデッドのホーンが鳴り響いたが、短く2回「パーン、パーン」という音。これは、雷などの強制的な中断とはことなり、日没の合図でボールが見える(プレー可能な)場合には、そのホールのみ最後までプレーしても良いという合図。

藤田の1つ前の組は、サイレンと同時にグリーン上で自身のボールをマークしたが、藤田の組は、セカンドショットを行い、さらに18番のグリーンだったことで、3人ともカップインまで行いクラブハウスに引き上げた。

この時点で藤田の組は18番を終えているが、1つ前はグリーン上のプレーを残し順番が入れ替わった。藤田としては、当然のように前の組が1番をスタートしてから、自分の番だと思っていたというわけだ。藤田は律儀に組み合わせ順に従うものと思い込んでいたが、前日の時点で順番の入れ替えが成立していたことになる。

幸いにして、1番ティから見える位置でパッティング練習をしていたため、5分遅れの2打罰は免れることができた。もしも、待ちきれなくなったワトソンと、キロスの2人がティショットを行い、2打目を打ち終わってしまったら、その時点で藤田は失格になるところだった。

「どういうことだか、わからなかったですよ」と狐につままれたような反応を見せる藤田。日本の場合は、全選手が所定の位置についてから、初めて再開のサイレンが鳴らされるというが、これも習慣の違いとはいえ、うっかりミスが取り返しのつかないことになりかねない。これも、藤田の言葉で言うならば「日本人、日本のツアーは選手を甘やかせすぎ」ということなのかもしれない。藤田はそれを自ら体験することになった。(編集部:本橋英治)

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