2010年 全英オープン特集
2010年 全英オープン
期間:07/15〜07/18 場所:セントアンドリュース(スコットランド)
【羽川豊の全英生レポート3日目】石川は早めに獲れなかったのが敗因
2010/07/18 07:05
石川遼は、ショットの割にスコアが伸びなかったね。前半の5番のアプローチは風に影響されてしまった。あれだけ我慢していて、9番も良いところにつけたのに獲れない。12番でも短いのを外したし、そうするとボギーが出ちゃうよね。3日目でスコアを伸ばしたい時に、早めに良いところで獲れなかったのが敗因だな。
でも、本人も言っていたけど、メジャーでもショットがだいぶ安定してきている。自信もついてきているし、風に対しての打ち方も数多くの経験を積んできて十分に戦える力はある。だいぶ、頼もしくなっているね。最終日にはスコアを伸ばして60台でホールアウトして、良いフィニッシュをして欲しいね。
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パットに関しては、初日、2日目と良いパットをしていたのが、USオープンにしてもそうだけど、3日目からリズムが悪くなって、本人は打つタイミングが遅すぎたと言っているけど、スムーズに打てるようになれば良いタッチも戻ってくるし、試合をするごとに上達しているのは感じる。
風の影響はもちろんある。風が感性を無くすし、試合になるとオーバーさせるのが怖くなる。世界の強豪の中でやるのだから、1日1ストロークでも、4日間で4ストロークの差が出てくる。とはいえ、力は十分ついてきているので、あとは結果をどこで残せるかという部分。USオープンも2位で予選を通っているし、今回も上位通過。結果は徐々に出てきているから、あとはペース配分、体力がついて来れば十分戦えるよ。
上位を見ると、ポールケーシーが良いゴルフをしているね。2ケタの2人が伸ばせなかった場合、7アンダー、8アンダーの選手が伸ばせれば面白い。ウェストウッドはガンガン攻めてくるだろうし、あとはステンソンなんかが気になるな。
トップのウーストハイゼンは、前半の9番が終わった時点で落ちなかったら突っ走っちゃうかも知れない。3日間で15アンダーというのはゴルフが悪い状況じゃない。プレッシャーがあって、風が吹いて、マキロイにしてもメジャー優勝を考えたときにビビってきちゃうけど、風が今日と同じ(海方向に吹く)右からの風なら有利。インで(右に)ミスショットをしても全部戻ってくるからね。前半崩さなければ大きなチャンスがあるね。
タイガーはパットの不安要素が長引くかも知れない。バックスイングがちょっと上がってないね。良い時は、もっと大きくてゆったりしていたから。今は小さく強く打っちゃうから、ショートパットが外れることがあったでしょ。その辺が解消されて来ればだね。ショットは良いだけにね。