全英オープン
期間:07/14~07/17 場所:ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)
全英オープンとは?
2010年度「全英オープン」は、7月15日から18日までの4日間に渡り、スコットランド東部にあるセントアンドリュース オールド コースで開催される。正式な大会名称は「The Open Championship」。アメリカでは「ブリティッシュオープン」と呼ばれることもあり、日本では「全英オープンゴルフ選手権」として知られている。主催は「R&A」と呼ばれるイギリスのゴルフ競技団体。R&A(ロイヤル アンド エンチェント)(www.randa.org)は、アメリカ、メキシコを除くルールや道具の基準を設定するゴルフの総本山。本部はセントアンドリュース ゴルフリンクスの中にある。
【歴史】
第1回大会は1860年10月に、スコットランドのプレストウィックで行われた。2010年は150周年記念大会になるが、1871年、1915年から1919年、1940年から1945年に戦争などの影響で大会が行われなかった年があるため、第139回目となる。これまでスコットランドやイングランドにある14のシーサイド リンクスコースが開催コースとなっているが、セントアンドリュース(オールドコース)が最も多く開催されていて今年が「全英オープン」開催28回目となる。2000年と2005年大会はいずれもタイガー・ウッズが2位以下の選手に大差をつける圧勝となっている。
2000年、タイガーは一度もバンカーの罠に捕まることなく、2位のアーニー・エルスとトーマス・ビヨーンに8打差をつけての圧勝。2005年はコリン・モンゴメリーに5打差をつけて2度目の全英制覇を果たした(このあとタイガーは、ロイヤルリバプールで開催された2006年大会で3勝目を挙げている)。また、1990年はニック・ファルド、1984年は セベ・バレステロス、1970年と1978年はジャック・ニクラスが制している。
【出場資格】
本戦に出場できる定員は156人。出場資格は33種類のカテゴリーが設定されている。60歳以下の過去優勝者や前年度のトップ10以内をはじめ、世界ランク50位以内の選手などが資格を得ることになる。また、IFQと呼ばれる5つの大陸で行われる国際最終予選や地元で開催となる地区予選とLFQ(最終予選選考会)で本戦への切符を得ることもできる。今年は藤田寛之がアジア予選会をトップで通過し、出場権を手にしている。
【優勝トロフィ】
優勝者には「クラレットジャグ」と呼ばれるトロフィと金メダルが渡される。「クラレットジャグ」の正式名称は「ザ・ゴルフ チャンピオン トロフィ」。1860年から1870年までは優勝者には赤皮のチャンピオンベルトが用意されていたが、トム・モリス・ジュニアの大会3連覇でこのベルトは引退。1873年からは「クラレットジャグ」が優勝者に用意されるようになった。だが、今年は150周年を記念し、優勝者へのチャンピオンベルト贈呈が復活するとされている。
【豆記録 その他】
(1)72ホールでスコアが並び決着がつかない場合は、4ホールのプレーオフ(合計ストローク)によって争われる。4ホールの合計ストローク数が同じスコアの場合は、サドンデスとしてその後1ホールずつプレーが続く。
(2)最多優勝回数
・6回/ハリー・バードン
・5回/トム・ワトソン、ピーター・トムソン(豪)、他2名
(3)最多連続優勝
4年連続/トム・モリス・ジュニア(1868年~1872年)
(4)最年少優勝者
17歳5か月8日/トム・モリス・ジュニア(1868年)
(5)最年長優勝者
46歳99日/トム・モリス・シニア(1867年)
(6)日本人選手の最高順位
・4位/倉本昌弘(1982年)(優勝のトム・ワトソンとは2打差)
・5位/丸山茂樹(2002年)(4人のプレーオフまで1打差)
大会 公式HP
www.opengolf.com
セントアンドリュース 公式HP
www.standrews.org.uk