「マスターズ」他2試合に向けて渡米した石川遼。昨年を上回る活躍に期待したいところだ

石川遼が11日（木）、およそ1ヶ月に渡るアメリカ遠征へ向けて渡米。来週開催の「トランジションズ選手権」（18日～）、翌週の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」（25日～）に出場後、1週開けて「マスターズ」（4月8日～）へのリベンジに挑む。

3試合をこなす遠征となるが、やはり心の中には最後に控える「マスターズ」への想いが詰まっている。「気持ちの高ぶりはあるけど、今は心の中の小さな高ぶりくらい。徐々に表に出てくると思うし、それを後押しするような成績を前の2試合で残せれば良いと思います」。なるべく心の波を立てないようにしたい、とは言いながらも、夢舞台であるオーガスタへの気持ちは別格だ。

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2月の米ツアー遠征からおよそ2週間、ラウンドはほとんどせずにドライバーを集中的に打ち込んできたという。「（1日）400球のうち200球はドライバーを打ち込めたし、大まかな目標は達成できたと思う」と石川。さらにオーガスタ攻略を見据え、バンカーショットも集中的に練習し、磨きをかけた。「距離があるバンカーや無いバンカーなど、打ち方のバリエーションですね。これまでは打ち方の違いが曖昧だったけど、今は確信を持って打てるようになった。バンカーショットは、1年前と比べて間違いなく良くなったと思う」。その話す表情には、準備を完璧に整えられたという自信が漲っていた。

石川は今の状態を、中学や高校のテスト勉強に例える。「学年末テストで最後の2、3週間前に追い込んで勉強しても、基本ができていないから失敗することがよくあった。今回は1年間、勉強してきた気持ち。これ以上はできないくらい準備を積んできたつもりです」。その学校生活も今週8日の卒業式で終わりを告げ、今回は新たなスタートを切る遠征でもある。「高校の先生や同級生、後輩たちには“ありがとう”とは伝えたけど、コースで良いプレーをして、感謝の気持ちをお伝えできればと思います」。去来する様々な想いを胸に抱きながら、アメリカでの活躍を誓っていた。

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• 石川遼の使用ボール「ダンロップ スリクソン Z-STAR XV」