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ミッシェル・ウィがプロデビュー戦で失格。以外な結果に周囲も騒然

サムソンワールド選手権

華々しいプロデビューを4位という成績で終えたはずのミッシェル・ウィだったが、日曜日の夜に一転。なんとミッシェル・ウィのデビュー戦は“失格”という結果に終わった。

事件は3日目の7番ホールで起きた。7番でブッシュに入れてしまったミッシェルはアンプレアブルを同組の選手に宣言してドロップ。一度ドロップした時にホールに近づいたと感じたミッシェルは2度目のドロップを行い、その後インプレーに入った。しかし翌日曜日、スポーツ・イラストレーテッド誌の記者マイケル・バンバーガーからオフィシャルに対し、ルール違反の指摘が入ったため、ビデオテープを観ての審議が行われた。最終ラウンド後にミッシェルに事実が伝えられ、本人の立ち合いのもと7番でのドロップを再現。結果、ドロップした地点がホールに近づくルール違反であることが判明。第3ラウンドのスコアに誤所からのプレーによる2打罰が加わらないままの提出となっていたため、スコアの誤記による失格になってしまった。

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この事態に対し、ミッシェル・ウィは「三角測定も使ってホールに近づいていないことを確認しました。ルール違反をしているつもりはありませんでした。正しいことをやっていると思ってました。自信をもってちゃんとドロップしたつもりです。もし同じ場面に遭遇したら、同じ対処をすると思います。でも今回は良い勉強になりました。次回からはどんな些細なことでもルール・オフィシャルを呼びます。どんな場所でも、例え3インチでも100ヤードのことでも呼びます」。

ルール違反の結論を出したルール・オフィシャル、ロバート・O・スミス氏は「ビデオを見ての判定は自分の考えでは決定的とは言えません。あくまでもゴルフのルーリングは事実を見て判断するしかありません。ボールがどこにドロップされたかを聞いた結果、12~15インチ程ホールに近づいてしまっていたのは事実なのです」。

ザ・ゴルフ・チャンネルが通達した記者、マイケル・バンバーガーに時系列で何が起きたかをインタビューした結果、ミッシェルを追いかけて取材していたバンバーガーは、ドロップを見ていたときに”違和感”を感じ、第3ラウンド終了時の記者会見でミッシェル本人に質問していた。ミッシェルの回答は”間違ったことはしてない”というものだったという。

しかし納得のいかなかったバンバーガーは現場に出向き自分で図りなおした結果、スポーツ・イラストレーテッドの編集長に相談。通常はスポーツ記者などはこのような事態に巻き込まれることを嫌うものだか、編集長の後押しもあってルール・オフィシャルに通達する決意をした。バンバーガーはスポーツ記者である以外に欧州PGAツアーやPGAツアーでキャディを務めるゴルフのプロ。今回の事態もキャディとしての直感でミッシェルのドロップに”違和感”を感じたのだという。そして最後に、「残念な事態になってしまったが、ミッシェルは決して違反しようとしてやったわけでなく結果として違反になってしまっただけ。彼女は素晴らしい選手だ」と付け加えた。

この事件についてミッシェル・ウィの父、ビージェイ・ウィ氏にインタビューしたところ、「すでにミッシェルは過去のこととして前向きになっている。周囲の家族も同じように過去のこととして考えている。ルール違反は、ルール違反。ゴルフというルールのスポーツなので当たり前のこと。誰も怨んでなどいない」とコメントした。

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