【上田桃子インタビュー】 米国ツアー専念から生まれる変化
上田桃子の米ツアー参戦6年目のシーズンは、これまでとは異なった環境から始まる。国内ツアーシード権を失ったことで、自身初の米国ツアー専念へ。初めてアメリカに拠点を構え、上田には珍しくクラブセッティングも一変させた。さまざまな変化をどう捉え、どのように受け止めているのだろうか。
自身初の米国ツアー専念のシーズンとなる上田桃子。その環境の変化が好転を生むか |
<6年目のシーズンを迎えるにあたり>
「今、6年目と言われて気づくぐらい、あっという間に時が流れている気がするので、それだけ充実している1年1年が送れているのかな、とは感じています。ただ、ここ2、3年はコーチを替えて、新しいことに自分でいろいろと取り組んで、けっこう苦しいな、と思う時期も続いていたのは事実。その悔しい経験をしっかり結果として残せるシーズンにしたいな、と思います。勝っていないですからね、アメリカの本土で。まずは、やっぱり勝ちたいです」。
<米国ツアー専念について>
「これまでいろいろな人からアメリカに専念したほうがいい、と言われていましたが、両方のツアーでやってきたことに対する後悔はありません。それはそれで、自分のスタイルとして良かったな、と思っています。日本のシードを失ったことは、これは神様がくれたチャンスというか、“今はアメリカに集中しなさい”とも感じています。だからといって日本のツアーに出ないわけでもないので、限られた試合の中で結果を残すために、アメリカで頑張っていきたいことに繋がっていると思う。
今回アリゾナで宮里藍ちゃんと一緒に合宿をして、アメリカでの生活がすごく楽しかったんです。今までホテルにしか住んだことがなくて、正直、ゴルフ場外での楽しみといったら・・・ショッピングに行っても1日か2日。やっぱり日本のほうがリラックスできて楽しいと思ってたんです。でも、今回初めて“アメリカの生活も悪くないな”って。そう思った理由の1つは、藍ちゃんがご飯が美味しいところにいろいろと連れて行ってくれたり、面白いところに連れて行ってくれたことですね。
彼女と一緒にいたことで、海外でも楽しめることが多かったので、そういうものを少しずつ自分の中で作っていければ、アメリカのゴルフ場外でも人生として楽しめるだろうな、と。そういう意味でも、自分の中で今年は楽しみなんです」。
<アメリカでの拠点について>
「一応、ロスの方に。まだ家は借りていませんが、ある程度の目安はついています。藍ちゃんに相談して決めました。去年いっぱいまではずっとホテル住まいで、2週間も休みがあれば私は日本に帰りたかったし、日本の試合にも出るから拠点はいらない、という感覚でした。でも、今年は1、2週間ぐらいの休みがあったらロスの家に帰れるし、練習もできる環境にありますから」。
- 1
- 2