【宮里藍インタビュー】 「メジャー制覇に足りないものは無い」
米国女子ツアー参戦から8年目のシーズンを迎える宮里藍。見据える目標は、昨年までと同じく2つの大願。プレーヤー・オブ・ザ・イヤー、そしてメジャー初タイトルだ。自身の中では、年を追うごとに近づいていることを実感している高い壁。シーズン初戦を前に、その想いも含めた心境、オフシーズンの動向などを聞いた。
米ツアー8年目を迎える宮里藍。今年も掲げる目標は“頂点”。高き壁への挑戦が始まる |
<8年目のシーズンを迎えるに当たって>
「気持ちの中では、特に変わりはないですね。例年通りアリゾナで3週間ほど練習をして、あとはもう8年目なのである程度のゆとりもある。自分としてやるべきことも分かっているし、今年もすごくバランスの取れた良いオフだったと思います」。
<オフシーズンの動向と手応えは>
「本当に充実したオフでした。例年と同じようにショートゲームと、ちょっとしたスイングのチェックポイント、フィジカルトレーニング、そういうものを主に、修正を交えながらこなしてきました。ただ、シーズン中と同様にオフシーズンも毎年毎年同じではないし、自分の体調によっても変わってくるもの。それによって取り組むことも違ってくるとは思います。今年のオフに関しては基本的には例年と一緒ですが、今年は根を詰め過ぎず、自分のペースでゆっくりと、ゆとりあるオフシーズンだったと思います。今年は今年なりに、良いオフを過ごせたという実感はありますね」。
<今年の目標は>
今年もいっしょです。まずはプレーヤー・オブ・ザ・イヤー。自分にとっては高いハードルだけど、それを自分で公言しながらやっていくことに意味があると思っています。高い壁だからこそ収穫も多いですしね。自分のゲームを楽しみながらやっていければいいと思っています」。
<メジャー初勝利について>
「やっぱり、(気持ちは)ありますよ。今感じることは、自分にとってメジャー制覇に足りていないことは無い、と思っています。十分に戦える状態にはあると思う。ただ、メジャータイトルというものは不思議なもので、順番があるものだと受け取っています。いつか自分にタイミングが巡ってくる。その時まで、我慢強く待っていければいいですね」。
<シーズン初戦(ホンダLPGAタイランド)に臨むにあたって>
「難しいコースではありますが、毎年毎年優勝スコアは出ているし、そこは狙っていかないといけない部分。私は2010年に優勝していますが、アプローチとかオフでやってきていることが、ここで表現できているし成果も出ていると思う。それに関しては、ここ数年はすごく良い形だったのかなと思っています。まあ、まだ初戦ということもありますし、、どれだけオフでやれたことを、あまり自分に過度の期待をせずにひとつひとつ丁寧にプレーできるかどうかだと思います」。
<今年の日本ツアーは>
「今のところはどの試合に出場するかは決まっていません。アメリカツアーのスケジュールが出るのが遅かったこともあって、自分としてどうするかは決めていない状況です。基本的には、プレーヤー・オブ・ザ・イヤーや世界ランキングも含めて、自分の目標はここ(米国)にあるとは思っていますが、日本ツアーにもできるだけ出たい気持ちは強いです。おそらく例年のような出場頻度にはなると思います」。