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石川遼

遼、得意の富士桜CCで自己ワースト発進

国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」は30日(木)、山梨県の富士桜カントリー倶楽部で開幕。石川遼は2バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「73」でまわり、2オーバーの63位タイと出遅れた。

2年ぶりの大会制覇。その期待が霞むような滑り出しに、周囲のギャラリーはため息を漏らして歩いた。午後にインコースから出た石川は、4ホール目の13番でカラーから“3パット”してボギーを先行。その後バンカーから見事なリカバリーを見せた17番(パー5)と、折り返した後の1番でバーディを奪い1アンダーとしたものの、終盤の勢いには繋がらなかった。

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昨年大会までに唯一バーディを奪えていなかった最難関の5番。右サイドからの第2打は狙いよりもわずかに右に出ると、ボールは木の根元につく不運。3打目でもグリーンを捕らえられず、4オン2パットで痛恨のダブルボギーとして、再びオーバーパーの世界に突入してしまう。さらに7番(パー3)では短いパーパットを外してボギーを重ねた。

国内で屈指の好相性を持つ富士桜CCでオーバーパーを叩いたのはアマ時代の2007年の最終ラウンド「73」、プロ転向1年目の08年最終ラウンドの「72」以来となる3度目。63位タイは初日ワーストの順位だ。「特に良いところが無かったですね・・・」。改良中のパッティングについても「良くなっているところだが、全体的にバーディパットの距離が長かった」とショットとの噛み合わせが悪く、予選落ちを喫した前週の「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」からなかなか成果のほどが見せられない。

直近3年は第1ラウンドを1ケタ順位(09年4位、10年1位、11年5位)で終えていたが、予選通過圏外で迎える明日31日(金)は巻き返しが必要となる。「明日、アンダーパーの世界に入れるように。今日よりもピンに2、3メートル近づけるショットが打てれば、バーディの数は期待できるんじゃないかと思う」。プレッシャーのかかる中で、早々に挽回のチャージをかけたい。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)

2012年 フジサンケイクラシック



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