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石川遼

遼、ショット不振で出遅れ「散々でした」

国内男子ツアーのメジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」が10日(木)、開幕。日中の雷雲接近による競技一時中断の影響で、42選手がホールアウトできなかった。石川遼は17ホールを消化したところで日没サスペンデッドとなり、2オーバーの暫定88位タイと出遅れる結果となった。

午後12時34分。コースに中断を告げるホーンが鳴り響いたのは、石川、片山晋呉久保谷健一の組がティオフする直前だった。1時間半以上の待ち時間を強いられ、午後2時17分に競技再開。しかし仕切り直しのスタートから、石川はショットに精彩を欠いた。

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インから出ると、12番でティショット、セカンドショットともにバンカーに入れてボギーを先行させてしまう。14番(パー5)でバーディを奪うが、16番(パー3)ではティショットを右に“ふかして”バンカーへ。再びボギーをたたいてオーバーパーに後退した。

打ち下ろしの左ドッグレッグ、17番(パー5)では右サイドを流れるクリークを恐れることなく、ティショットでドライバーを振りぬき、フェアウェイをとらえたがバーディに繋がらない。しっかりと2オンに成功しながらも、3パット。日没が迫った後半アウトもショット、パットともに精彩を欠いてパーが並んだ。後半8番の第2打を終えたところで、サスペンデッドとなり、同ホールをパーで終えたところで翌日に持ち越しとなった。

ホールアウト直後は暗闇の中でパット練習を敢行。しかし、すぐにでも向かいたかったのはドライビングレンジだった。17ホールを通じてショットに納得がいかず「久しぶりに、散々でした」と第一声。落ち着いた表情ながらも「“しまり”が無い。体のキレというか…。ボールをなでている」と厳しい言葉を吐き出した。開幕前日には、好調なショットを「良い状態が、人生で一番長く続いている」と表現。しかしこの日の出来に「ずっとショットは良かったので問題ないかなと思っていたが、こういう時もある。パットは悪い感じではなかったが、チャンスが無かった」と、うつむいた。

第1ラウンドの未消化分1ホール(9番パー5)残し、コースを後にしたのは午後7時過ぎ。11日(金)の競技再開は午前6時40分となる。「痛い目にあって、またしっかりショットを固めていかないといけない」。静かに、スタートまで残り12時間を切った翌日のプレーを見据えていた。(栃木県那須烏山市/桂川洋一)

2012年 日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯



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