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石川遼

遼、新アイアン投入!“鬼門”突破なるか

今季の国内男子メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」は12日(木)から15日(日)までの4日間、兵庫県にある小野東洋ゴルフ倶楽部で行われる。同大会で3年連続の予選落ちを喫している石川遼は11日(水)、練習ラウンドを行い、今週は新モデルのアイアンを導入することを決めた。

前日から降りしきる雨の中、石川は正午からアウトの9ホールをラウンド。多くのギャラリーに見守られながら白いレインウェア姿で入念に開幕前日のコースをチェックした。

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そんな石川がこの日、手にしていたのはマッスルバックタイプのアイアン(EZONE フォージドMBアイアン)。今年初旬から練習ではテストしてきたが、今大会で初めて、普段のキャビティバックタイプから代えて、実戦投入することを決めた。バックフェースがすっきりとした新アイアンに「ボールを(意図的に)低く抑えられるようになった。高さの打ち分けができる」と、その操作性に大満足。

また「すべてのクラブの形状に“波”が無い。“顔”が似ている。キャビティだと、どうしてもロングアイアンでは(ショートアイアンに比べて)大きくなってしまうこともあるが、マッスルバックだと全部が同じようなアイアンに見える。ロングアイアンでもショートアイアンのように打つイメージが沸く」と感触の良さを口にした。

しかし利点がある一方で、マッスルバック特有の難しさも肌で感じている。「ラフから振りぬきやすい分、今までよりもフライヤーで飛んでしまうかもしれない」と距離感が微妙に狂うことを警戒。「『今の自分の技量で使いこなせるのか?』という、“?マーク”は付く」と少しの不安も抱えながら「今週だけで判断するわけではなく、まず今週が第一歩、第一段階と考えている」と、さらなる高みを求めて実戦テストする。

この「日本プロ」では初出場した2008年から3年連続で予選落ち。国内ツアーで決勝ラウンドに進出したことがない唯一の大会だ。それでも今大会の目標が“予選通過”であるわけがない。今週、19歳7カ月の若さで自身初のメジャー優勝を果たせば、1928年の「日本オープン」で浅見緑蔵が樹立したメジャー史上最年少優勝記録(19歳9か月7日)を更新。期待も大きい。

欧州ツアーで数々の最年少記録を樹立してきたセベ・バレステロスが7日(土)に死去したことを受け「“最年少記録”にどれだけの価値があるのか、意識が変わってきている」と、その記録への思いは増している。「メジャーということで、みんな思い入れは違う。僕もそのひとり」と力強く言い切った。

【記録】日本タイトルの最年少優勝者

「日本オープンゴルフ選手権競技」
1928年第2回大会 浅見緑蔵 19歳9か月7日

「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」
1928年第3回大会 浅見緑蔵 20歳3か月10日

「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」
2001年第2回大会 宮本勝昌 28歳10か月4日

「ゴルフ日本シリーズJTカップ」
1981年第18回大会 羽川豊 23歳11か月29日

※「日本マッチプレー」を除く。大会の名称は2011年度開催のものに準ずる。

2011年 日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯



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