2011年 トランジションズ選手権
期間:03/17〜03/20 場所:ウェスティンイニスブルックリゾート(フロリダ州)
遼、痛恨池ポチャで予選通過ならず
フロリダ州ウェスティンイニスブルックリゾートで行われている米国男子ツアー第12戦「トランジションズ選手権」2日目。イーブンパーの67位で第2ラウンドを迎えた石川遼は3バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「73」とスコアを落とし、通算2オーバーの93位タイで昨年大会に続いて予選落ちとなった。
予選通過が微妙な位置でスタートした石川は、出だしの1番で残り40ヤードの第3打を1メートルにつけてバーディ発進。4番では5メートルを沈めてスコアを伸ばした。
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その後10番までに2つボギーをたたいて再びイーブンパーとしてしまうが、12番でグリーン手前ラフから、起死回生のチップインバーディ。右手を点に向けて高く突き上げ、大きく勢いづいたかに思われた。
しかし続く13番(パー3)。石川にとっても「あまりに想定外なショット」が出てしまう。7番アイアンで放ったショットが、グリーン手前の池に落ちた。「自分の中でも思わぬミス。薄目に入って距離が出なかった。」。打ち直しの第3打も寄らず2パットで痛恨のダブルボギーで再び後退した。
さらに続く14番(パー5)では第2打で、フェアウェイからドライバーショットを見せるが、グリーン右手前の木に当たって2オンならず。深いラフからの第3打はグリーンに乗るが、ピンまで15メートルを残して3パット。ギャンブルの“直ドラ”が裏目に出て、ボギーとしてしまった。
上位進出を狙った3度目の大会で、2年連続の予選落ち。カットラインに3打届かなかった。19歳の胸中は「自分の中では、自分はもっとできるはずなのに、という気持ちが強い」と、もどかしさで充満している。悔やまれるのは、やはりバーディを奪った直後の池ポチャ。「あの流れでミスショットが出るのはまだ甘いということ。ベタピンにつくものだと思っていたし、池なんか目に入らなかった。12番で流れが来たのに、自分で逃してしまった」と、うつむいた。
次週の「アーノルドパーマー・インビテーショナル」は4月の「マスターズ」前の最後の出場大会となる。こちらも3年連続の出場となる舞台で、雪辱を晴らしたい。