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石川遼

遼がエースで魅せた! 沸いた! 2位で最終日へ!

「アジアパシフィック パナソニックオープン」第2ラウンド、後半の6番パー3、187ヤード。そのティグラウンドで、歓喜に沸く石川遼の姿があった。ツアーでは自身初、生涯を含めても2度目となるホールインワンを達成。それまでの14ホールでは、朝から吹いた強風の影響もあって1バーディ、1ボギーと伸び悩んでいたが、そんなモヤモヤをギャラリーの大歓声が一気に吹き飛ばした。

実測の距離は188ヤード。20ヤードの打ち下ろしと、右からの強いアゲンストの風を計算し、石川が弾き出した距離は166ヤード。「ちょうど7番(アイアン)がぴったりの距離だったので、迷うこと無く7番を抜いた」というティショットは、イメージよりやや左に流されたものの、高い弧を描きピン筋へ。ピン手前1メートルにキャリーで落ちると、ボールはそのままカップに吸い込まれた。

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「ボールが消えたので、一瞬何が起きたのか分からなかった」という不審は、一瞬にして歓喜に変わった。「ギャラリーの方の歓声を聞いて(ホールインワンと)確信した」と、同伴の薗田峻輔らとハイタッチ。バンザイをして喜びを露にし、記念ボールはグリーン周りで沸くギャラリーに投げ入れた。

先月の「VanaH杯 KBCオーガスタ」3日目では、同組でラウンドした上井邦浩が、同じ週に2度のホールインワンを達成。ギャラリーの熱気に包まれた雰囲気を体感し、「あの時ぐらいから(自分も)できたらいいな、とは思っていた」という。その望みが、早くも現実のものとなった。ギャラリーからは、祝福の声に交じり、「遼くん、ありがとう!」「良いものを見せてもらったよ!」との感謝の声が飛ぶ。「ギャラリーの方にそう言っていただけるのは、プロゴルファーにとって一番幸せな瞬間。胸に響くな、と思った」と、感慨深げにその瞬間を回想していた。

最終的に、この日1イーグル、2バーディ、3ボギーの「70」と1ストローク伸ばし、首位に1打差の2位タイに浮上。明日は、甲斐慎太郎小田龍一とともに最終日・最終組をプレーすることになった。ホストプロ出場3年目にして、初のタイトル獲得なるか。この日のホールインワンが、栄冠への呼び水となりそうな勢いだ。

2010年 アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップパナソニックオープン



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