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石川遼

遼、首位に返り咲き連覇に王手! 薗田も「圧巻」

「フジサンケイクラシック」2日目に単独首位から陥落、2打差を追う立場となって3日目を迎えた石川遼。この日は、高校の先輩・薗田峻輔と最終組での直接対決。今日一番の注目組に多くのギャラリーが続く中、前半は波に乗り切れない展開となる。

自身も「苦手」と認める、アウトコース9ホール。予選ラウンドでもスコアを崩す場面が多かったが、その流れはこの日も続いた。2番パー3では1.5メートルを外してボギー。4番でバーディを奪い返すも、8番ではティショットを左に曲げてボギー。1ストローク落として後半へ折り返し、首位の背中は遠のいてしまう。

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だが、逆に「得意」と自負するインコース。まるで2日目の再現かのように、一気に息を吹き返した。14番では、手前カラーから4メートルをパターで捻じ込んでバーディ。さらに15番パー5では2オンに成功し、手前7メートルを沈めてイーグル。この日一番の、力強いガッツポーズが飛び出した。結果を分けたのは、2打目のクラブ選択だ。残りエッジまで250ヤード、ピンまで259ヤード。最初は3Wを手にしたが、キャディの意見を受け入れ、「通常はキャリーで230ヤード」という2番アイアンに変更した。「手前のセミラフで良いバウンドをしてくれれば」という願いは通じ、同組の薗田も「圧巻だった」という最高の結果に結びつけた。

相性抜群のインコースで1イーグル、2バーディ。最終的に通算8アンダーの単独首位に返り咲き、自身初の大会連覇に王手をかけた。2位に3打差と大きなアドバンテージを得たが、「18ホール、意識した途端に(優勝が)離れていくと思ってプレーしたい」と、石川の心に油断や慢心は無い。

首位で最終日を回るのは、これで通算9回目。過去8回では4回の優勝を飾り、実に勝率5割を誇っている。「ここに来るだけで向上心が芽生え、ドライバーもアグレッシブに打てるようになる」という富士桜。テーマに掲げる攻めのプレーで、大会連覇を力強く引き寄せた。

2010年 フジサンケイクラシック



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