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石川遼

石川遼、スーパーショットで今季4勝目! 今季1億円も突破!

国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」の最終日を2位に1打差の単独首位で迎えた石川遼。スタートの1番でバーディを奪うと、2番パー5でもバーディを奪い、早々に2位との差を広げ13アンダーまで伸ばす。7番パー5でも難なくバーディを奪い14アンダー、前半を2位に2打差で折り返した。

ところが後半の9ホールに波乱が生じる。10番でティショットが右サイドに飛び出すと、斜面下のカート道路でボールが跳ねてOBゾーンへ。3打目はフェアウェイを捉え、4オンしたが、2パットのダブルボギーを叩き12アンダーに後退。このホールで12アンダーの池田勇太はパー、梶川剛奨がバーディを奪い12アンダーに伸ばし、最終組の3人が同スコアで並んだ。

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次なるピンチは距離の短い14番で起こった。ティショットでドライバーを手にした石川は、フェアウェイを捉え、グリーンまでは残り60ヤードと絶好のチャンスに見えた。しかし、2打目のアプローチがグリーンに届かずラフに捕まると、3打目はピンを3mオーバー。さらにパーパットを1mオーバーさせると、返しのパットも外し3オン3パットのダブルボギーを叩いてしまった。ホールアウト後、しばし呆然とする石川だったが、まだ優勝を諦めてはいなかった。

15番パー5のティショットはフェアウェイのセンターを捉える。「今週で一番のショットでした」と言う石川は、残り220ヤードの2打目に4番アイアンを手にし、ピン手前1.5mに2オン。ここでイーグルを奪い再び13アンダーの首位タイに浮上。

開催コースの三好CC名物16番パー3は、ティショットがグリーン右に外れボギーを叩き、再び一歩後退するが、17番で2打目をピン奥60センチに寄せてバーディ。最終組の3人が13アンダーで並び最終18番ホールに入った。

この息詰まる熱戦に「こんなに接戦は初めてです。優勝したいというよりも、気持ちでは負けたくないという思いが強かったです」と言う石川は、ティショットを右サイドのラフに入れながらも、2打目でピン手前30センチにぴたりとつけ、この日会場に駆けつけた1万2,814人の大歓声に応えるスーパーショットを披露し、今季4勝目。自身がホストプロを務める大会での初優勝を果たし、年間の獲得賞金を1億2,000万円台に積み上げた。

「最後はグリーンのセンターを狙いましたが、運よくピン方向に行ってくれました。僕の力というよりは、見ていたギャラリーの方々の気持ちがボールを運んでくれたと思います。最後まであきらめずに戦えて良かったです」。ハラハラ、ドキドキの展開に、最後は大ギャラリーを魅了して幕を閉じた石川。観客の心を掴みとるプレーぶりもスーパースターの証だ。

2009年 コカ・コーラ東海クラシック



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