菊池純の戦績・スイング分析など
2011年 サン・クロレラ クラシック
期間:07/28〜07/31 場所:小樽カントリー倶楽部(北海道)
菊池純が日本記録の8連続バーディを記録 しかし…
2011/07/29 21:03
北海道の小樽カントリー倶楽部で行われている国内男子ツアー第10戦「サン・クロレラクラシック」2日目に、日本新記録が生まれた。菊池純がこの日の第2ラウンドでツアー記録となる8連続バーディを奪取。金字塔を打ち立てた。
菊池のバーディラッシュが始まったのは前半7番(パー3)。6番アイアンでのティショットをグリーンに乗せると、5メートルを沈めた。その後は8番で4メートル、9番では50センチと次々とショットをピンに絡め、スコアをグングン伸ばしていく。同組の丸山大輔、小田孔明もラウンドをともにしながら驚きを隠せない。14番で8連続とすると小田は近くの競技委員に「(記録を)調べてくださいよ!」と声をかけたほどだった。
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過去8人が達成した7連続バーディの記録を更新。しかし菊池の第一声は「あんまり嬉しくない」だった。その理由は明確だ。「ぶっちゃけ、予選落ちですから」。初日「80」の大たたきで、この日は8オーバーの143位タイからのスタートだった。また、8連続のあとには16番で3オン3パットのダブルボギー。結局スコアは8バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「68」で通算4オーバーの93位タイ。「8ホールだけ面白かった」と苦笑いだった。
ツアーではないが、過去には7連続バーディを2度記録したことがあるという菊池。ちなみに、2002年には「サントリーオープン」と「全日空オープン」でツアー史上初の2週連続ホールインワンを達成し、周囲をあっと驚かせた。
しかしこの日ばかりは「もう1日早ければ…」と悔しさばかりが表情を覆う。だが、この小樽は2007年大会を制した思い出の舞台でもある。自身のツアー唯一の勝利を手にした地での偉業達成は、何かの巡り合わせかもしれない。【北海道小樽市/桂川洋一】
【過去に7連続バーディを達成した選手(資料が残る1985年以降)】
金鍾徳 2007年 ABCチャンピオンシップ 2R 18番~6番
小山内護 2007年 ANAオープン FR 1番~7番
倉本昌弘 2003年 アコムインターナショナル 1R 18番~6番
T.ハミルトン 2001年 宇部興産オープン 2R 18番~6番
東 聡 1995年 三菱ギャラントーナメント 3R 2番~8番
金子柱憲 1994年 日経カップ中村寅吉メモリアル 3R 12番~18番
中村通 1987年 KBCオーガスタ FR 12番~18番
中嶋常幸 1987年 KBCオーガスタ FR 8番~14番
※なお、2005年の「アサヒ緑健よみうりメモリアル」で川原のぞみが、2Rの6番~最終9番、3Rの1番~4番とラウンドをまたいで8連続バーディを奪っている。