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有村智恵は“チーム有村”として試合に挑む

今季開幕戦から3試合を欠場し、先週の「ヤマハレディースオープン葛城」で、ツアー復帰を果たした有村智恵。残念ながら初日に8オーバーをたたき、2日目が中止になったため第2ラウンドを戦わずして予選落ちとなった。

今週開催される「スタジオアリス女子オープン」は2010年大会で優勝を果たし、昨年が東日本大震災の影響で中止になったため、1年越しのディフェンディングチャンピオンとして出場する。しかし、今の有村は大会連覇という目標を口にすることはなかった。

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先週の自身開幕戦を終えて、「今の状態なら受け入れるしかない成績」と話す有村は、いつ左手首痛が再発するか不安の中でラウンドを続けるため、「すぐに結果がでるとか、ジャンプアップできるような状態ではないので、試合を重ねる中で調子を上げていきたい」と焦る気持ちはない。

しかし先週も話していたが、練習はしたいがどれだけ出来るか、どれだけするべきかを悩んだ有村に、キャディ、そしてトレーナーなどサポートするスタッフから「好きなだけ練習してもいいよ。まずそうなら私たちが止めるから」と、不安に悩む有村の背中をそっと押してくれたという。

「トレーナーさんは、常に私の体を診てくれているので、手首に痛みが出る前に、どこの部分に張りが出るかなどを把握してくれているので、そう言ってもらえたことでこれからは安心して練習をしようと思います」と、声を張り上げる。

ほぼ完治することがないといわれる(TFCC/三角線維軟骨複合体損傷)を左手首に抱える有村にとって、練習を繰り返すことが最善策なのか、極力休ませて試合に挑むことが良いのかは本人にも主治医にもわからない。しかし、プロゴルファーである以上、最も大切な、プレーでファンの声援にこたえることを考えた調整方法。時間はかかるかもしれないが、一歩ずつ前進する。(兵庫県三木市/本橋英治)

2012年 スタジオアリス女子オープン



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