2007年 全英リコー女子オープン
期間:08/02〜08/05 場所:セントアンドリュース オールドコース(イングランド)
“ゴルフの聖地”を楽しみながら、暫定4位タイの好発進!
宮里藍が「せっかくセントアンドリュースに来たんだから、楽しまなくちゃソン」と話す、記念すべき“ゴルフの聖地”でのプレー。「全英リコー女子オープン」の初日、宮里は正確なショットを武器に、絶好のスタートを切った。
まだ風が強く吹いていない午前7時14分、アウトコースからスタート。1番から3番までパーセーブを続ける無難な立ち上がりを見せると、4番パー4ではピン右上5メートルのバーディパットを沈め、セントアンドリュースでの初バーディを奪取する。ところが、続く5番パー5で落とし穴が待っていた。ティショットを左に曲げてラフに入れてしまうと、フェアウェイに出そうと思った2打目が10ヤード先のポッドバンカーへ。3打目は出すだけとなり、結局このホールを5オン2パットのダブルボギーとしてしまう。
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早くもセントアンドリュースの洗礼を浴びた宮里だったが、「ダボの後のバーディが大きかった」と振り返る6番パー4。ピン下6メートルをねじ込んでバーディを奪い返すと、ここから勢いが一気に加速する。11番パー3のティショットをピン上1.5メートルにつけてバーディとすると、14番パー5、15番パー4で連続バーディを奪取。16番パー4ではアプローチミスによりボギーとしてしまうが、続く17番パー5ではフォローの風にも乗って2オンに成功。ここで手堅くバーディを奪って3アンダーとし、そのままホールアウト。首位と3打差の暫定4位タイという絶好のスタートを切った。
ホールアウト後は疲れた表情も見せずに、「ショットもパットのフィーリングも良いし、すごく良いプレーができた」と会心のラウンドを振り返った宮里。「(4番で)ダボはあったが、落ち着いてプレーできた。(セントアンドリュースの)雰囲気が、前向きな気持ちにしてくれる」と笑顔で話した。楽しみながらプレーできたこと、これが好結果につながったのかもしれない。
「明日も楽しみながら、今日と同じようなスコアを出したい」
この日のプレーを見る限り、自滅によりスコアを崩しそうな雰囲気は感じられない。残り3日間、日本で応援するファン達、そして宮里自身が楽しめる展開が続きそうだ。