2013/04/19GDOEYE

2位タイに後退の小田孔明、ホールインワンで命拾い!?

「東建ホームメイトカップ」の2日目は予報通り風が出て気温が低下したが、選手たちの予想を上回る寒さに、午前スタートの選手たちの多くは快晴にもかかわらずレインウェアを着込んでラウンドしていた。 スコアを伸ばすのは至難の業という雰囲気の中、5アンダー首位タイでスタートした小田孔明は、3番パー3でホールインワンを達成し通算7アンダーまでスコアを伸ばした。「210ヤードのアゲンストで、5番アイアンですが少し右に出て。フロントエッジから1メートルぐらいに落ちて、ラインに乗ったので様子をみていたら入りました」。小田自身試合では初のホールインワンだった。 8番まではボギーをたたかず耐えていた小田だが、9番で1...
2013/04/21GDOEYE

佐伯三貴 18番グリーンで流した涙のワケ

「もう試合にでられないかもしれない――」。 熊本県で開催されている「KKT杯バンテリンレディスオープン」の最終日。2日目にエースを決めた佐伯三貴が逃げ切って優勝を果たし、18番グリーンで歓喜の涙とともに大会を締めくくった。 優勝した佐伯は優勝後の共同インタビューで、昨年の12月に首のヘルニアの手術を受けていたことを明らかにした。昨年後半からたびたび、首の痛みに悩まされていると口にしてきた佐伯だったが、「たいしたことないと思うから大丈夫」と気丈にも笑顔で答えていた。しかし実情は、「首を前後に動かすにも辛く、昨年の終盤戦は注射や痛み止めを飲んで出場していた」という。 だが、そのことは一切口にせず、...
2013/04/21GDOEYE

異色の経歴を持つ塚田好宣が掴んだ20年目の栄冠

2013年の国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」で優勝を果たした塚田好宣は、表彰式直後「次の目標は何にしようかな・・・」と冷静に考えていた。「20年目ですね、数えると長いですね。よくここまで諦めずに頑張ってきたなって感じです」と率直な気持ちを語り出した。 塚田は東海大学に進学をした1年後「もっとゴルフが出来る環境を」と米国に渡り、陸軍士官学校へ飛び込んだ。その後、米国でのプロ転向は果たせず、オーストラリアでプロ転向を果たした。 日本のプロテスト合格は1999年で、ツアー参戦は2001年から。05年に賞金ランキング65位に入り初のシード権を獲得。ところが07年は101位に終わりシード陥...
2013/04/25GDOEYE

ジャンボ尾崎、エージシュート達成の秘密は1インチ

国内男子ツアー第2戦「つるやオープン」初日、尾崎将司が快挙を成し遂げた。1イーグル9バーディ2ボギーの「62(パー71)」、通算9アンダーで2位に3打差をつけて単独首位に立っただけでなく、レギュラーツアーでのエージシュート(尾崎は66歳)は史上初。それでも、尾崎本人は「俺はエージシュートを目指してゴルフしてないから」と、この記録には関心を示さなかった。 「先週も2日間やってティショットがすごく良かった。アイアンが調整不足だったので、急遽シャフトを取っ替えて調整して、アイアンが切れてくれば良いスコアを出せる予感はあった」と尾崎は言う。 この日、同組で回った尾崎直道をオーバードライブすることもしば...
2013/03/17GDOEYE

日本人選手はもっと貪欲に戦うべき

連日33度を超える暑さとの戦いともなった、国内男子ツアーのアジアシリーズ初戦「タイランドオープン」は、地元タイのプラヤド・マークセンが通算24アンダーで優勝を果たした。大会期間中、スコアの伸ばし合いは止まることなく、予選カットラインは5アンダーまで。最終日も20アンダーを超えた優勝争いとなった。 最終日、7番で4メートルのバーディパットを沈めた山下和宏は、その時点で通算18アンダーまで伸ばしたが、リーダーズボードを目にし「みんな凄いですね。日本ツアーなら、自分もトップ5には入っていると思うんですよね」と、周囲が揃ってスコアを伸ばしていることに目を丸くする。 後半はスコアを伸ばせず通算18アンダ...
2013/03/16GDOEYE

原江里菜の中にある、緊張の“赤”とリラックスの“青”

誰もが苛まれたことがある緊張感。一言で言っても、人によりその感じ方は異なる。今週開催されている「ヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGRレディスカップ」にホステスプロとして出場している原江里菜も、この緊張感と常に戦っている中の1人だ。彼女の言葉をそのままに表現するなら「人一倍の緊張しい」。大会2日目に首位と1打差の単独2位に浮上した原は、ことある記者会見の場で、この言葉を口にする。特に今週は、数ある大会の中でもっとも、“ホステスプロ”という重圧の中で戦わなければならず、さらには周囲の期待に応えようと真摯に向き合っているからこそ生まれる緊張感だ。 この緊張感は時に良い方向へ導くこともあれば、悪い...
2013/03/16GDOEYE

アウェイの洗礼!? 谷原秀人は終盤に崩れ22位タイ

「タイランドオープン」2日目は、僅か3ホールを残して日没サスペンデッドとなった谷原秀人。大会3日目は6時40分から第2ラウンドのプレーを再開し、3ホールを終了してから約1時間30分の休憩を挟んで第3ラウンドを迎えた。1番ではピン奥1メートルのバーディパットを外してしまうが、2番、3番とバーディを奪い、14番を終えた時点で通算18アンダーまでスコアを伸ばしていた。 ところが、15番でボギーをたたくと、16番パー5は2オンを狙った2打目がグリーン手前の池に捕まってしまう。そのボールが一旦グリーン側の斜面、もしくは看板にあたって池に戻って落ちたと思った谷原に、同伴競技者はグリーン側まで届いていないと...
2013/03/22GDOEYE

あのWBC戦士も 今週の馬場を支えるモチベーション

生まれは、開催地と同じ九州・福岡県。「Tポイントレディスゴルフトーナメント」初日に8個のバーディを量産した馬場ゆかりが、菊地絵理香と並ぶ「66」をマークして6アンダー首位タイに立ち、「初日に良いゴルフができたので、あと2日が楽しみ」と笑顔を弾かせた。 ホールアウト後に行われた共同インタビューを聞き、今週は馬場のモチベーションアップの要素が揃っているようだ。その1つが、鹿児島県という開催地。出生地の福岡県とは九州の北端と南端に位置しているとはいえ、「自分の車で移動できるし、地元感もある。知り合いも応援に来られますし、頑張りたい気持ちはある」と、気分はすっかり“地元選手”の一員だ。 そして、自身の...
2013/03/24GDOEYE

仲間がいる強さ KJのバンカーレッスン

タイガー・ウッズ、ジャスティン・ローズ(イングランド)、リッキー・ファウラーといったタレントが、ベイヒルクラブ&ロッジでのタイトルを争っている「アーノルド・パーマーインビテーショナル」。その一角に、22歳のジョン・ハーがしがみついている。 昨シーズン、自身5試合目のPGAツアー「マヤコバクラシック」で初勝利を挙げたハーは、その後もシーズンを通して高いポテンシャルを見せつけた。4度のトップ10入りを果たし、賞金ランクは28位。フェデックスカップ・プレーオフで最終戦まで勝ち進み、今年4月には「マスターズ」出場を果たす。 今週は予選ラウンドを3位タイで通過した。その2日目に光ったのが、なんといっても...
2013/03/23GDOEYE

熊本県勢の宿命? 一ノ瀬、勝利への気概

女子プロゴルフ界において、次々と希代のプロゴルファーたちを輩出しているゴルフ王国・熊本県。1967年の日本女子プロゴルフ協会創設から数え、同県出身のツアー優勝者は1973年の清元登子からはじまり、浜田光子、平瀬真由美、高村亜紀、平尾南生子、不動裕理、古閑美保、上田桃子、有村智恵、笠りつ子の10人に上る。 その通算勝利数は、実に128勝。そのうち不動が50勝を占めていることを差し引いても、この数字は熊本県勢の層の厚さと、選手個人の抜けた能力の高さを物語っていると言える。 そして、同県勢として11人目、通算129勝目に名を刻むチャンスを掴んだのが、今週鹿児島県で開催の「Tポイントレディスゴルフトー...
2013/03/16GDOEYE

藤本佳則は無事ホールアウト!先輩、谷原は・・・

乾季のタイに突然襲った雷雨は、約2時間20分の中断を余儀なくされ「タイランドオープン」の第2ラウンドは日没サスペンデッドとなった。日没予定は18時30分、選手たちは時計とにらめっこしながらのラウンドが続いた。 2日目にホールアウト出来なかったのは37名。16番パー5のプレー中にサスペンデッドとなった谷原秀人は、クラブハウスに戻ると、大学の後輩・藤本佳則を見つけ「終わった?」と声をかけた。谷原の期待した回答とは異なり「はい」という返事を受け「いいなー」と深いため息まじりに口走った。 藤本のホールアウトも日没寸前だった。サイレンが鳴らされたとき、藤本は18番でプレー中だったからだ。日没サスペンデッ...
2013/03/15GDOEYE

森美穂が迎えた転機の“リ・スタート”

国内女子ツアー第2戦「ヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGRレディスカップ」開幕と同時に、プロデビューを果たした選手がいる。「中部ジュニア」(12歳~14歳の部)で3連覇を果たすなど、ジュニア時代に数々のタイトル獲得で注目を浴びた森美穂だ。周囲からの大きな期待を背に、福井工業大学附属福井高校卒業と同年の2011年、翌2012年とプロテストを受験。しかし結果は不合格と、順風満帆な道のりを歩んできたわけではない。 最後に国内ツアーに出場してからこの日まで約1年9ヶ月の間、日本で行われる試合(QT除く)からは離れ、アジアン女子ツアー、中国女子ツアー(CLPGA)に参戦してきた森。「久々に日本の大会...
2013/03/21GDOEYE

T.ウッズ 世界一奪還への道 交際発表は「子供たちのため」

21日(木)に開幕する「アーノルド・パーマーインビテーショナル」で今季3勝目、昨年に続く8度目の大会制覇を狙うタイガー・ウッズが今週、公私にわたって注目度を一層高めている。 この試合を前に、ウッズは18日、アルペンスキーヤーの五輪金メダリスト、リンゼイ・ボンと交際中であることを正式に発表。そしてこの騒動はプロアマ戦の行われた開幕前日20日(水)の公式会見でも話題に挙がった。 「同じようにアスリート同士のカップルであるマキロイ(テニス選手のウォズニアッキと交際中)にアドバイスを請うか?」という質問には「そんなプランはない。ノーだ」と一蹴。それでも交際報道が勃発後、自身のフェイスブックで公にしたこ...
2013/04/14GDOEYE

オーガスタにくすぶる タイガー・ルールの余波

グリーンジャケットを争う戦いが激しくなるはずだったムービングデーは、早朝から異様な雰囲気に包まれていた。オーガスタナショナルGCで開催中の「マスターズ」3日目。タイガー・ウッズがスタート前に2ペナルティを課せられる異例の事態が起こった。 前日2日目、ウッズは15番ホール(パー5)をボギーとしていたが、池に入れた直後の第5打の直前、ボールをドロップした場所がルールに抵触。「誤所からのプレー」で、同ホールはトリプルボギーとなり、「71」だったスコアは「73」に訂正されることになった。 しかし本来、スコア提出後のペナルティ発覚は、過少申告等による失格処分の対象となる。 この日午前、マスターズ委員会は...
2013/04/15GDOEYE

アダムを讃える潔しカブレラ そしてルールトラブルの因縁

悔しさをかみ殺すより早く、彼は勝者のもとへ歩み寄った。雨の降りしきるオーガスタナショナルGCの暮れ時。2ホールにわたるプレーオフに敗れ、2009年以来の「マスターズ」制覇を逃したアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)は、初のメジャータイトルを手にしたアダム・スコット(オーストラリア)に最大級の賛辞を送ってグリーンを降りた。 74ホール目の10番グリーン。願いを込めた6メートルのパットは右へとそれ、スコットの一打がカップに消えた。全身で喜びを表す32歳とハグを交わすカブレラ。「私にとっても彼の勝利は嬉しいことだ。彼が(メジャー覇者に)値することは分かっていたし、ここでついに勝ったんだから」とラウンド...
2013/04/14GDOEYE

櫻井有希「勝負に行けて良かった!」

昨年末のクオリファイで2位通過を果たし、今季のレギュラーツアー出場資格を掴んだ櫻井有希が、今季第6戦の「スタジオアリス女子オープン」で優勝した金ナリとは1打差の単独2位に食い込んだ。 2008年にプロ入りを果たしたが、試合で結果を残すことが出来ず苦しいシーズンを過ごしてきた。そして昨年は米国に拠点を置くレックス倉本の口利きでアニカ・ソレンスタムゴルフアカデミーの門をたたいた。 スイングを1からやり直した櫻井、春過ぎには4日間のミニツアーで優勝を果たすなど成果を上げ出した。ビザの更新などで日本に帰国した際にはスポットでツアーにも参戦。「サイバーエージェントレディス」で9位タイ、「meijiカップ...
2013/04/12GDOEYE

石川遼に立ちはだかる2日目の壁

5年連続の出場となった「マスターズ」で石川遼が上々のスタートを切った。初日は2ボギー、1ダブルボギーを叩きながらも5バーディを奪って「71」。特に終盤の我慢が光り、首位に5打差の1アンダー、23位タイにつけて初日を終えた。 前半を2アンダーで折り返しながらも、直後の10番でボギー、そして14番ではダブルボギーという嫌な流れ。しかし15番(パー5)からの2連続バーディに続き、17番からの上がり2ホールは見事なパーセーブを連発した。ラウンド後の「どっちに転んでもおかしくない展開だった」と、こぼした言葉には満足感と安堵感がいっぱいに詰まっていた。 ただ、気になることがある。今シーズンの石川は初日に好...
2013/04/18GDOEYE

開幕戦初日 首位発進のアトムとは

2013年の国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」の初日、5アンダーをマークして首位タイになった重永亜斗夢。ツアーでは見慣れない名前だが、それもそのはず。重永は2008年にプロ転向を果たしたが、ツアーでの実績は皆無といっていいのだ。 熊本県出身で福岡の沖学園高校を卒業後、日本大学に入学をしたが、翌年1月には大学を中退すると3月にはプロ宣言をした。ところが、直後に左手首を痛めてしまい、トーナメントにも出場したが、9月には痛みが再発。原因不明で治療の余地もなく、しばらくはクラブを握ることも出来なかった。 プロになったはいいがクラブも振れずくすぶっていた重永に転機が訪れた。それは昨年のことだ...
2013/04/12GDOEYE

6メートル特訓でスコアを伸ばした中村香織

国内女子ツアー「スタジオアリス女子オープン」の初日に2アンダーをマークして首位タイとなった中村香織。ツアーベストが2010年大会で単独3位という中村は、現在神戸市在住。準地元でのベスト更新にむけ絶好のスタートをきった。 大会前日にパッティンググリーンで長時間にわたり練習を行う中村は、少し右に切れる6メートルを打ち続けていた。何度も同じ所から練習する場合、多くの選手が1、2メートルを確実に入れることが多いが、中村は「惜しいなー」とつぶやきながら、3球に1回の割合でボールをカップに沈めていた。 なぜ、難しいラインで練習を繰り返すのかを問うと「バーディパットって、真っ直ぐのラインにつく方が少なくて、...
2013/03/10GDOEYE

ベ・サンムンと今田竜二、1打の明暗

「プエルトリコオープン」2日目、予選通過となるカットラインは3アンダーで終盤を迎えていた。残り2ホールとしていた今田竜二は、通過圏内の3アンダー。彼を18番ホールで撮影しようと待ち構えていると、その数組前にいたのがベ・サンムン。スコアボードを見ると、2アンダーとなっていた。 18番(パー5)の2打目で、グリーンエッジまで50ヤードほどにつけていたサンムンは、自分の球の位置から、グリーンエッジまできっちりと歩測し、そこからピンまでのグリーンの形状、傾斜を確かめて、球のところに戻ってきた。 ウェッジで放った3打目を2メートルにつけると、このパットをしっかり沈めてバーディフィニッシュ。キャディとがっ...