1997/09/20国内女子

出た出た、福嶋晃子が首位タイ。一騎討ち

強い選手がいると試合が面白くなる。初日は75と出遅れ、今週はお休みかと思っていた福嶋晃子が3番でボギーとしたものの6番7番と連続バーディ。9番489ヤードでは2番アイアンで30センチにつけての文句無しイーグル。インでも3バーディとして塩谷育代に追いついた。 「9番ホールはすごくいいショットでした。エッジまで190ヤードちょっと。ピンまでは230ヤード。あそこまで寄っているとは思いませんでした」という福嶋。エッジまでなら4番アイアン、グリーンセンターまでなら3番、ピンが奥なので2番という計算。 「距離的には230なんて飛んでませんよ。210ヤード。あとは転がりです」 先週は日本女子プロで優勝。「...
1997/09/19国内女子

塩谷育代、2アンダーで初日トップ

ここ数週、ちょっと精彩のなかった塩谷育代が2アンダーで首位。他にアンダーの選手は原田香里だけという厳しい試合になってしまった。台風20号の影響で瞬間風速20メートルを越える風も吹いた。コンディションが厳しい時ほど、実力ある選手がスコアをまとめてくる。 「こんなコンディションならイーブンでも大丈夫」とすぐ計算できたのはさすが塩谷。5バーディ、3ボギー。2オン2パットのパーなど皆無に近く、ほとんどが1パットでしのいだパーセーブだった。 原田香里も久しぶりの上位登場。「ボードに名前が出たのを見て足がふるえた」という。やはりグリーンを外しまくり、必死にしのいでの71だった。 明日2日目の最終組はは塩谷...
1997/09/14日本女子プロゴルフ選手権大会コニカ杯

福嶋晃子、独走でついに公式戦を獲得

これまで7勝。しかし公式戦には不思議に縁がなかった。3日目を終わって2位に4打差。最終日も福嶋晃子がただ一人走り続けた。4バーディ、3ボギー。結局アンダーを1つ増してトータル9アンダー。 「もうめちゃめちゃ嬉しい。うまく言えないけど、ヤッター!という感じです」と福嶋。 年間3勝、メジャー初勝利と、この試合には多くのものがかかっていた。 「スタート前、緊張している自分がおかしくて、つい笑ってしまいました。どういう展開になるか予想できなかったんで、とにかく2ケタのアンダーだ、と目標を決めてたんです」 2ケタの勝利には届かなかった。しかし、念願の優勝。 「慎重に、しかし守るな!、と自分に言い聞かせて...
1997/09/13日本女子プロゴルフ選手権大会コニカ杯

福嶋晃子、今日もアンダーで2位に4打差

プレーを見ている限りは絶好調という感じはしない。しかし着実にバーディ。乗っているとスピード感の感じられない高性能外車のようなものなのだろうか。エンジンそのものが違う? 3日目は6バーディ、3ボギーとして福嶋晃子が2位との差を拡げた。 「午前中、あまりよ良くなかったんですけど、午後からは短く握って振るようにしたら安定してきました」という福嶋。スコアそのものは午前が34。午後は36。問題は結果ではなく、ショットに対する信頼感なのだろう。短く握ればシャープに振れるし、きちんと当たれば飛距離も落ちない。連続ボギーとしたあとの7番からそれに気がついて、すぐ8番9番10番は連続バーディ。簡単に切り変わって...
1997/09/12日本女子プロゴルフ選手権大会コニカ杯

福嶋晃子、今日は60台をマーク

あらららという展開で、上位は大幅に入れ替わった。男子のサントリーではジャンボが上がってきたけど、女子もやはり現在賞金リーダーの福嶋晃子がボギーなしの4バーディでグイッと首位に。実力なんでしょうね。 「今日はあまり曲がらなかったし、85点というところです。感覚が戻っているという感じ。ゆっくりやろうと思ってプレーしました。」と福嶋。彼女の場合はパットからスウィングのリズムが狂ってくるのだという。ショットが悪くてもスコアにはなる。しかしパットが悪いとショットまで悪くなってしまう。 石黒裕季子は出だし好調。3バーディで来たが7番でダボ。「このダボでつまづいて・・でも後半も、12番でボギーのあとすぐバー...
1997/09/11日本女子プロゴルフ選手権大会コニカ杯

森口祐子、公式戦初日をリード

森口祐子、福嶋晃子、高村亜紀、服部道子・・・ビッグな名前や実力プロが上位に顔を並べている。これが公式戦なんでしょうね。森口祐子は1カ月ぶりのトーナメントで4バーディ、1ホギー。 「練習して臨んだほうがいい結果が出るのが試合のはずなのに、私の場合はそれ以上に休養がいいのかな、とか考えてしまいました」という森口。「このところ試合解説をやってたんですが、それが影響したのかどうか。試合を離れてみると、選手たちがみん一生懸命なんだなと、改めて感動して」という。 ただし、まだ4日間のうちの1日。「ゴルフをしばらく離れていると、1日くらいはいいスコアが出たりするもんなんです」とあくまで冷静。予選カットライン...
1997/09/07国内女子

高村亜紀、プレーオフを制して今季2勝目

塩谷育代は信じられないような崩れ方だった。39-39の78。3パットのボギーも2ホールあったが、ショットが悪かった。そしてショットを救うはずのハットもまたあてにならない。塩谷のような選手でも、こういうラウンドがある。 高村亜紀が中京TVブリヂストンに続く2勝目。これも決して好調という内容ではなかった。前半は2バーディで貯金を増やしたが、インに入ってからはボギー先行。最終18番の3パットボギーで、急追してきた戴玉娟に追いつかれた。 「プレーオフは初めてです。やっと終わったという感じ。めまいがして、最後はもう気力だけでした」と高村。 延々と続いたプレーオフ。4回目の18番ホールでついに均衡が破れ、...
1997/09/06国内女子

塩谷が追い上げ、高村と並ぶ

高村亜紀は必死に我慢してのパープレー。アウト、インそれぞれボギーが先行したが、なんとか取り戻して首位をキープした。 「ショットもパットも調子が悪いので、イーブンでプレーできればいいやと思ってラウンドしました」という高村。「いつも優勝とか上位に来るときって、だいたい調子が悪いとか何か問題があることが多いんです。無理せず安全にプレーするのがいいのかも知れませんけど」 塩谷育代が上がってきた。上がってきたといっても、大詰め17番でバーディひとつ。あとはスコアカード通りのプレー。「2メートルとか3メートルとかのバーディチャンスがほとんどないラウンドでした。その代わり1.5メートルくらいのパーパットがみ...
1997/09/05国内女子

久しぶり高村亜紀。2アンダー首位

中京TVブリヂストンで1勝はしているものの、ここしばらくちょっと不調だった高村亜紀がアウトで4バーディ。ただしインでは2ボギー。 「ショットが良くないです。当たってないし、飛んでないし。前半はパットに助けられてバーデだけど、後半はラインの読み違いがあってボギー2つです」 こういうのって、いいんだか悪いんだか難しい。去年に比べて体重は2キロ落とした。野菜ジュースを飲んだり、バランスよく食べたり、走ったりといろいろ気を使っている。そのせいか「後半の14番15番あたりから疲れの出てくるのがなくなりました」とか。 「夏を乗り越えて、9月から調子を徐々に上げて、あと1勝!」 李ウェン琳(リー・ウェンリン...
1997/08/31国内女子

服部道子、逃げきって3年ぶりV

長い長いスランプを越えて、ようやく優勝の日がめぐってきた。服部道子はアウトで3バーディ、2ボギー。10番、13番をとって一時は14アンダーにまでしたが、14番でボキー。そして難関最終18番のセカンドショットがあわや池。 「グリーン左端をめがけて打とうとしたんですけど、ボールが消えたんでビックリしました。池だ、と。そしたらキャディさんが左に跳ねてると言ってくれて・・」 もし池にそのまま入っていたら、優勝は消えていた。おそらくは福嶋晃子が逆転していた可能性が強いだろう。 「大ギャラリーの中でのプレー、緊張というより気持ちよかったですね。最後のパットを入れたとたん大拍手が来て、ヤッタゾ!という感じ。...
1997/08/30国内女子

服部・首位。福嶋が1打差で追う展開に

服部道子が2日目も6バーディ。しかもボギーなし。こんなふうに好調なスコアを揃えたのは久しぶりだ。 「昨日、今日と3パットがないんです。ずっと60台もなかなか出ない状態が続いていたんで、2日連続の60台なんて、いつ以来か、なかなか思い出せません」という服部。 94年に日本女子オープン、雪印東海クラシックを勝って以来、ずっと勝ち星がない。 「今週は自分自身、びっくりしています。これから、なんというか、思いきりやれたらいいなと思ってはいるんですけど」と言う。これまでは、ともすると打ち終わったショットにこだわっていた。前向きに、残りの試合を思いっきりやりたい。「平均ストロークを上げること。もう2年も勝...
1997/08/29国内女子

福嶋晃子、ノーボギーの首位

男子ツアーはジャンボがようやく本領発揮(?)だが、女子ツアーも現在賞金女王の福嶋晃子が堂々と発進という感じ。ボギーなし、1イーグル、4バーディ。66。 「コースが4年前となんだか違う印象でした。自分も4年の間に飛ぶようになったんだなぁと思います。刻むことも多くなったし、攻め方も変わりました」と福嶋。イーグルが取れたのが嬉しいのだとか。15ヤードをチップイン。今年まだ2つ目だが 「少なくて気にしていたんです」と言う。ちなみにイーグル数のトップは現在のところ肥後かおりの5コ。 コースの上空を飛行機が飛ぶ。 「飛行機、好きなんです。気になんかなりません。1機も見逃さないぞと空を見てました。どこの社の...
1997/08/24国内女子

22歳、坂東貴代がツアー初優勝

20歳、22歳、24歳が最終組トリオを組んでの最終日。大きく崩れることもなく、トンビに油揚さらわれることもなく1、2、3位と健闘。こういうケース、かなり珍しい。 まだ20歳のルーキー不動裕理はバーディスタートだったが 「欲をだしちゃいけないと自分に言い聞かせて」のラウンド。結局は4バーディ、4ボギー。パープレーにまとめての2位となった。 「今年は予選通過を目標にやってたんで、こんなに上位に来れてとても嬉しいです」と不動。賞金も1000万円を越えてシード入りの可能性も出てきた。「後期も試合に出れるんで、もう少し頑張りたいです」 その不動が 「感動して、なんだか応援に回る気分になった」というのが坂...
1997/08/23国内女子

黄玉珍、2打差をつけて首位キープ

初日とは順位が大きく変化。中野晶などは予選落ち当確(?)の初日77から一気に67をマークして上位進出。そんな中で踏みとどまったのが黄玉珍、坂東貴代。 黄玉珍はボギースタートながら4番5番と取り戻し、アウト35。インも36と手堅くまとめての首位キープ。 「プロではまだ勝ったことがない。明日は緊張しますけどガンバリます。ゆっくりゆっくりのプレーをこころがけます」と黄。まだ24歳の台湾選手。95年のシンガポールオープンでの2位がベストポジションという。 去年ギリギリでシード入りした22歳、坂東貴代は初日の2位を維持した。前半は3バーディ、3ボギー、1ダボ。インに入ってからも11番をボギーとしたが14...
1997/08/22国内女子

まず黄玉珍、藤崎、坂東などがリード

今年から始まった新キャタピラー三菱。初代チャンピオンの座を競ってまず飛び出したのは黄玉珍。前半は1バーディ。インに入ってからは3バーディ、1ボギーとして69。「このところ調子はいい。シードがだいたい決まったのでホッとしています。シードの次は優勝。一度くらい優勝してみたい」と黄。現在の獲得賞金は約1300万円。30位。確かにシードは大丈夫かもしれないが、やはり優勝を経験しないと。 日本ではト阿玉、鄭美琦などがいろいろ親切にしてくれている。「台湾の選手みんなにお世話になってます」 しかし「これまで2人で住んでいた部屋を一人で払わなければならなくなったので、稼がないといけない」のだという。稼いでくだ...
1997/08/17国内女子

入江由香、嬉しい今季初勝利

最終ラウンドは9ホールに短縮してのプレー。2ウランド時点(といっても、ほんの数時間前)で首位のマクガイヤは39とし、パープレー36でホールアウトした入江由香が2位から逆転の優勝となった。 「これで予選会へいかずにすんだのが嬉しいです。今年は苦しかったですから。何が悪いということじゃないけど、ボギーが出てしまって」と入江。 入江はこれまでツアー2勝。昨年はゴルフ5レディスの勝利があるが、もちろん今季は初優勝。これまで賞金も230万円ほどしか稼いでいなかっただけに、嬉しい勝利となった。 また出だしは77と調子のかみ合わなかった福嶋晃子だが、さすがホスト(ホステス?)プロ。きっちりスコアを作って終わ...
1997/08/16国内女子

第1ラウンドは芳賀、マクガイヤがリード

初日サスペンデッドを受けての2日目も天候は好転せず、プレーは遅れ気味。第2ラウンドは午前11時から開始されたが最後まで消化することができず、午後5時20分に中断。サスペンデッドとして日曜に残りをこなすこととなった。 第1ラウンドの結果は芳賀ゆきよがまず2アンダーでマーニー・マクガイヤと並んで首位。1打差に大城あかね、大島幸子。しかしこうした試合ではスタートのタイミングの運不運もあり、また好調の選手は好調のまま、不調は不調のままズルズル続いてしまうことが多い。明日の決勝がどんな展開になるかまったく予想もたたない。 明日はいい天気になって、軽井沢晴れになるといいですね。...
1997/08/15国内女子

濃霧のためサスペンデット

初日のプレーは濃霧のためサスペンデット。順延された。プレーを終了した選手の中では、黄玉珍、黄璧洵、城戸富貴、慧ジャンヌが1アンダーと上位に入っている。...
1997/08/10国内女子

高須愛子、逃げきって4年ぶり優勝

4年ぶり。高須愛子がほんとうに久しぶりの優勝を味わった。アウトは3バーディ。しかしインに入ってからは1バーディ、2ボギー。最終ホールも井上陽子のボギーに助けられたという感じで、かろうじて逃げきったという表現が近い。 「最後は、ちょっと恥ずかしいです。絶対プレーオフになると思ってました」と高須。 最後の優勝は93年のヨネックス。14勝をあげたプロが、以来パッタリ勝てなくなった。周囲の若手の台頭も、ひしひしと肌で感じてきた。「もう勝てないのではないか。引退かな、とも思いました」という。 しかし2年前、ホノルルマラソンにも参加してからランニングをメニューに取り入れた。今年になって、もう一度頑張ってみ...
1997/08/09国内女子

高須こらえて首位キープ、肥後、安井らが追う

暑さへの耐性と体の大きさがどういう関係にあるのかはっきりしないが、前日の15位から一気に上がっていたのは肥後かおり。前半はパッとしなかったが13番から攻撃開始。13番14番15番と3連続バーディ。ついでに17番ロングも5メートルにつけてバーディ。69とした。 「こんなに打ってもいいの?というくらい強気にパットしたら、結果に結びついてくれた」という肥後。コース内の各所に用意されたドリンク(アミノバイタル)を飲みながらプレーしていたせいか「なんとなく、体の調子もいいみたい」 安井純子も15番から3連続バーディ。「連続はマグレです。でもこの頃は優勝争いもしていないし、高須さんとの競り合いもいつ以来に...