1997/04/13国内女子

死闘プレーオフ、原田香里が粘り勝つ

軒並みスコアを崩す中、75と崩れかかった前日1位の平田、4位から73と踏みとどまった原田のプレーオフは6ホールにわたって続いた。「苦しい場面もあったけど、バーディをとらないと勝てないと思っていた」という原田がついに入れて死闘を制した。「バーディをとらないと勝てない、そういう雰囲気を原田さんは作っていました。でも自分では良いプレーだったと思っています。いい勉強になりました」と平田。 原田は昨年もヤクルトで1勝しているが、シーズン早々の勝利は嬉しい。「今年はがんばれそう」と表情も明るい。...
1997/04/12国内女子

代わって平田充代トップ。久保、原田らが追う

初日首位の斉藤裕子は「風を意識しすぎかもしれない。アプローチがバラバラ」で74。かわって前日3位の平田充代が「しんぼうの1日だった」と、きわどいパーを拾って37.34と貯金をひとつ増やし、首位に立った。 去年初勝利の久保樹乃は15番でバーディの他はスコアカードどおりのプレー。「細かいことは気にせず、かんたんにスウィングすることを心がけたのが良かった」とコメント。いっぽう原田香里はバーディ5つ、ボギーも5つと激しいゴルフで結局パープレー。「昨年は2回の悔し涙があったけど、今年はすべてを忘れてチャレンジしたい」...
1997/04/11国内女子

68で斉藤裕子。福嶋晃子は2打差の3位

男子レギュラーツアーはお休み。マスターズで沸いているこの週、女子ツアー健勝苑レディスの初日トップは昨年ランキング30位の斉藤裕子。「グリーンを外したのは2ホールだけ。長いパットも6番の8メートルだけ」とキッチリ安定したプレーでアウトインそれぞれ2つのバーディ。 1打差の2位には島袋美幸。さらに1打差の3位グループには平田充代とならんで福嶋晃子。「ショットの内容も良かったし、いい位置にいるので明日は楽しみ」と福嶋。昨年の賞金女王としては、早い時期に1勝をしておきたいところだ。...
1997/03/30国内女子

前田すず子、20位から大逆転V

トップグループの3人が仲良く伸び悩んで貯金を2つ減らし、その間隙を縫ってはるか下から追い込んできたのが前田すず子。早いスタートで風が弱かったとはいえアウトイン2バーディずつの68。「最終組だとプレッシャーがかかるので、先に回った私にもチャンスがありました。なんとか10位以内と思っていたから、上出来です」 ホールアウトしてから優勝が決まるまでは約1時間半。「パンを食べて、パッティングの練習をして、あとはロッカーでプレーオフの準備をしていたんですけど」残りの組はあと1ストロークを縮めきれなかった。昨年は2勝。今年も「あと1勝はしたいですね」 優勝は逃がしたが若い久保や小野の活躍にも注目したいところ...
1997/03/29国内女子

大城はキープ、小野香子、斉藤裕子が追いつく

風速6メートル。大荒れ混戦となって前日のトップ李英美、新井敬子は一気に後退。ひとり大城だけがパープレーで踏みとどまった。かわって下から上がってきたのは斉藤裕子(初日30位タイ)小野香子(初日12位タイ)。この調子では最終日もまだまだ波乱がありそう。 小野はまだ25歳。日大出身。今年はシードを取るのが目標とか。「スコアボートは見てました。だんだん緊張してきて、後半はスコアが伸びませんでした。トーナメントリーダーなんて初めてです」 「今日はよかったけど、明日はどうなるか」と斉藤。こちらもまだ20代。ランキング9位と実力の大城も「斉藤さんも小野さんも、一緒に回ったことがありますよ。二人に胸を貸すとい...
1997/03/28国内女子

李英美、新井敬子、大城あかね、3人並走

トップから2打以内に11人がひしめく混戦模様。この日はアウト13パットの35と苦しみながらスコアをまとめた韓国の李英美、これまたインを13パットの2バーディ34とした大城あかね、そして5バーディ2ボギーのプロ5年目・新井敬子の3人がトップに並んだ。 「ノーボギーなんて初めて。いつ以来か思い出せない」という大城。「オーストラリアで2カ月間、脇を締めたスウィングの練習をして、風に負けない強い球が打てるようになった」という新井。そして「熊本(再春館)からパターも変えた。ドライバーもメタルミックスに替えた。合ってるみたい」という李。さて、明日はどうなるか。...
1997/03/23国内女子

山崎千佳代、塩谷を抑えての優勝

「途中まではいけるかなと考えていた」塩谷育代。最終18番のバーディトライは「途中までは入った!と思った」 しかし山崎千佳代は「あのパットは見ませんでした。自分のこの40センチのパットを入れるんだ、そればかり考えていました」 結局はどちらもパー。スコアを伸ばすことのできなかった塩谷は、3バーディ、2ボギー、1ダブルボギーと苦しみながら73に抑えた山崎に1打差で破れた。 その塩谷が「今日のプレーは素晴らしかった」という山崎。「ゴハンを食べるよりも好きだったゴルフが、一時期はクラブも握るのもイヤになった時期がありました。でも去年、フロックで勝つことができて、おかげてシードもとれて、今回の勝利にもつな...
1997/03/22国内女子

今度は山崎千佳代、ひとりアンダーパー首位

初日は城戸がひとり突出したアンダーパーでトップだったが、2日目は山崎千佳代。「今日はパットだけでした。すごい長いのが入ってくれました。ゴルフはパターというのを身をもって体験しました」 2位グループには塩谷育代、高村亜紀、森口祐子と強豪ベテランが顔をそろえた。「明日は塩谷さんと亜紀ちゃんだと思うけど、チャレンジャーの気持ちでプレーします」と山崎。...
1997/03/21国内女子

城戸富貴、ひとりアンダーをマークして独走首位

「このコース、難しいですね。ティショットの飛距離にバンカーがかかるし、グリーンのアンジュレーションも安心できないし・・」と森口祐子のいう熊本空港。森口は4連続ボギーを叩きながらも72。しかし「このコースは耐えるコースです。難しいと思ってプレーしたんですけど、2番のチップインバーディから気をよくして・・今日はすごく上手でした」という城戸富貴がひとりアンダーをマークしてトップ。自分をほめてあげた。 2位グループには8人。「ゴルフの調子が悪いわりにはうまくまとめました。地元です。気合、入ってます」と高村亜紀も気合充分。なんなとく、明日からは団子レースの大混戦になる予感がするのだが。...
1997/03/09国内女子

高又順、プレーオフで開幕戦勝利

風の強かった最終日。しかし「韓国の家は海の近く。いつも風が強い中で練習していたから、あんまり気にならない」高又順が5バーディ2ボキー、33・36の69と追い上げた。 前日「いいかげんに気楽に」やって開眼したはずの塩谷育代は、打って変わっての不調。前日の好位置からスコアを縮めてきた高又順、具玉姫がトップにならんでのプレーオフ。開幕第1戦は高又順の上に輝いた。 「16番17番のバーディでプレーオフに持ち込めるかなと思った」という高又順。実は韓国ではプレーオフを4回戦って4回ともに勝つという実績をもっている。「だから勝つとは思わなかったけど、負けても2位。自分にプレッシャーをかけないようにと考えた」...
1997/03/08国内女子

塩谷育代、驚異の64。3打差の首位に

初日飛び出した原田香里、久保樹乃は崩れて、一気に首位にあがったのは塩谷育代。なんと32・32、8バーディの64というコースレコードをマークした。「自分のベストスコアです。こんなふうなすごいスコアで回った記憶、ありません。ショットには不安があって、今日は後半こそよくなってきたけど不安をかかえながらのプレーでした。64を出すようなゴルフじゃなかったんですけどね。ゴルフってものを考え直さないといけないみたい」 野呂奈津子も67をマークして2位に浮上。「塩谷さんのゴルフにつられた感じでいいプレーができました。明日は大崩れしないようにしたいですね」...
1996/11/24JLPGA明治乳業カップ

井上陽子、追い込んでの初勝利。賞金女王は福嶋晃子に決定

前日「優勝は7アンダーだと思います。でも意識なんてしていません」と言っていた井上陽子が5バーディ2ボギーの素晴らしいプレーを見せて初優勝。「同期の久保樹乃が先に勝ったので、私もがん張ろうと思っていました。でも今年目標に立てていたことが最後の最後で実現するなんて・・」5年間のシード権を得た。 井上は94年のプロ入り。まだ実質プロ2年生。「先生は父」という。おとうさんは大相模のハンディ1という。 福嶋晃子がものすごい追い込みを見せた。7バーディ、ボギーなし。33・32の65。可能性のあった原田香里が75を叩いて後退したのに対して単独2位に入り、文句なしの賞金女王。7059万円の獲得高となった。ちな...
1996/11/17国内女子

最終日なんと66。具玉姫が抜け出して勝利

具玉姫が驚異的なバーディラッシュで文句なしの優勝。5番で8メートル、7番で13メートル、8番は6メートル、9番2メートル、11番1メートル、12番6メートルを次々と沈めてボギーなしの66。「今日はパットが決まって気持ちよかった」というコメントも当然。これで今期2勝目。 服部道子も「3日間アンダーでまわったし、ナイスプレーという感じ」と悪くないプレーだったが、なんといっても具玉姫が凄すぎた。「でも来週の明乳カップでうっぷんをはらしたい。4日間の大会は好きだし、コース(青島)も好きだし」と望みを託す。 ちなみに当社のカレンダーモデルのビッキー・ゲッツは4位タイ。よく健闘したというべきかな。...
1996/11/10国内女子

デービース、ダメ押し66で完全優勝!

こうなるかも知れないな、と思った通りの完全独走優勝。68・65・66とスコアを揃えられては、もうなんとも言いようがない。強い。 「18番の30フィートのパットが今週の調子のよさを象徴しているみたいね」と気分爽快。「このコースはドライバーを使えるホールが多くて広い感じがする。使わなかったのは3ホールだけだし」「ハーフターンで優勝を確信しました。これじゃテレビ放映がつまらなくなるかな。それだったらもっとスコアを伸ばしてやろうと頑張ったんだけど」 まいど身びいきながら当社のカレンダーモデルとしてもおなじみの、ビッキー・ゲッツは少し頑張って16位。まだしばらく日本で試合をします。...
1996/11/03国内女子

平瀬真由美、LPGAツアー初勝利を飾る

最終組から2組目にいたローラ・デービースがやはり猛烈に追い込んだ。最終日のスコアをながめてみても感じられるが、とにかくLPGAツアーの選手たちは最後でバーディをとってくる。最終日に貯金を増やす。単純に日本と米国(だけじゃないが)を比較してあれこれ言うのは陳腐すぎるが、でもやはり違うなと感じてしまう。 インに入って14番15番と3パット。危なくなってきた平瀬は最後の18番で大事なパットを沈めてバーディ。強敵デービースとのプレーオフにもちこんだ。「ローラとのプレーオフ、勝てる確率は万にひとつと思っていました。それがよかったんでしょうね」 これでLPGAの念願の初勝利。「嬉しい。本当に嬉しいですよ。...
1996/10/27国内女子

日本善戦。しかし勝利はやはり米国チームに

日米36人の女子プロがペアを組んで4ボールベスト方式で2ラウンド。そして最終日は国別個人対抗。この最終戦しだいでは逆転も充分可能なのだが、しかし米国が押し気味の試合展開となって、トータルは14.5ポイント対21.5ポイント。塩谷育代、中野晶、島袋美幸、野呂奈津子など惜しい試合だったがポイントを稼ぐことができなかった。 そろいのユニフォームで団体戦ムードいっぱいのこの試合、ふだんとは一味違って、こんな試合もときどきあっていいんじゃないかと思ってしまう。ちなみにニチレイMVPは米国チームのキャプテンでもあるカリー・ウェブにあたえられた。...
1996/10/20国内女子

大城あかね、首位を守り抜く

前日からトップをキープしていたベテラン大城あかね。強い風のなか首位の座を守り通した。「この強風に6Wはいらない。かわりに3アイアンを入れてプレー」の判断が吉と出た。「18番は1打目をミスして、あとはなんとかボギーで上がろうと・・」思ったというが、しかし結果はきれいなパー。1打差で優勝を飾った。 追撃が期待された小林浩美は14番のダボが「痛かったですねー」であえなく失墜。また福嶋晃子は「こんな天気のときこそガマンしなきゃいけないのにボギーが多くて・・」5バーディ4ボギーといそがしいラウンドで2打足りなかった。...
1996/10/13国内女子

福嶋、プレーオフを制す

前日の首位2人が2位以下を完全に引き離して、マッチプレーの様相で最後まで戦い通した。「今日は一日、長かった」と元気な福嶋晃子も試合後に述懐。 「今日一日、がまんして集中。いいゴルフができた」と破れた元載淑もスッキリした表情。「プレーオフがロングホールから始まるのは、相手のほうが有利かもしれないが、でも飛ばしやには飛ばしやなりのプレッシャーがあるはず。だから自分自身に集中してロングのセカンドも7番できざんだ」と元。 しかしプレーオフ3ホール目。やはり決着はロングホールでついた。「このパットを外したら池に飛び込もうかと思った」という福嶋のボールがカップイン。長い一日が終わった。...
1996/10/06国内女子

塩谷、堂々の逃げ切り。岡本、デービースは追撃に失敗。

本命かと思われていたローラ・デービースは2つオーバー。きざしの見えている感じの岡本綾子もやはりカラ回りで、塩谷育代が結果的には楽勝の展開となった。「最終組で、アメリカでバリバリ活躍している選手たちと一緒で、しかも難しいコンディションの中で勝てたことは、すごく嬉しい。逃げる気持ちはまったくなかった」という塩谷。「最終的な目標は、女子プロ界に名を残せるようなプレーヤーになること」と言い切った。...
1996/09/29国内女子

曽秀鳳、首位を守っての勝利

台湾出身の曽秀鳳が前日のトップを手堅く守り通しての優勝。中学時代は陸上3種競技の選手だったこともある曽。名古屋に留学していたこともある。これで賞金ランキングも20位とした。2位には原田香里が入ったが、やはり外国勢の李英美がオーバーパーを叩きながらも食い込んだ。実力の世界とはいえ、ちょっと日本人選手のふがいなさを感じざるをえないこの試合だった。...