2011/10/07GDOEYE

野村、ラストスパートに爆発の予感

宮里藍、宮里美香、上田桃子に次ぐ4人目の日本人プレーヤーとして、今年から米ツアーに本格参戦している野村敏京。昨年のQTで40位に入り、今年アメリカでプロ転向。米ツアープレーヤーとしてこれまで11試合に出場し、6度の予選通過を果たすなど、「最終的な目標はアメリカ」という夢舞台で健闘を続けてきた。 しかし、米ツアーもシーズン終盤を迎え、9月開催の「ナビスターLPGAクラシック」を最後に、米ツアー残り試合の出場資格が途絶えてしまった。目標にしていた来季のフルシード権を確保できないまま「今年はもうアメリカで出られない」と悔しさを滲ませる。 その無念の想いを、今度は日本ツアーにぶつける。先週の「日本女子...
2011/10/09GDOEYE

三好隆、“守る”ゴルフは性に合わない

国内シニアツアー「皇潤カップ日本プロゴルフシニア選手権大会」の3日目を終えて単独2位に後退した三好隆は、ホールアウト後にこんなことをぼやいていた。「年相応のおとなしいゴルフをしなきゃいけないな。まだまだ暴れすぎ」。この三好の言う「おとなしいゴルフ」とはどうやら“守る”ゴルフらしい。 三好は、時にセカンドショットでドライバーを選択する。プロでも難しいとされる“直ドラ”だが、「特に短く握ったりしない、よく使うよ」とさらり。3日目は2番と、14番(ともにパー5)でその“直ドラ”を披露し、2番で放ったショットはグリーンエッジまで球を運ぶビッグドライブを見せてバーディを奪取。最終日も「14番でフェアウェ...
2011/10/09GDOEYE

“1歩1歩の復活”大山志保の真の強さ

「マンシングウェアレディース東海クラシック」では単独首位で最終日を迎え、「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」でも単独3位。直近の2試合で優勝に迫る勢いを見せていた大山志保が、今週の「SANKYOレディース」でも2位タイに食い込む活躍を見せ、全盛期を彷彿とさせるプレーを続けている。 今週も16番のボギーに繋がった左へのティショットを除き「あとはパーフェクトに近い」と、口にする言葉も力強い。今季のスタッツを見ても、平均バーディ数、パーオン率、平均ストロークでトップ10に入っており、かつてのショットメーカーが輝きを取り戻していることは明らかだ。 今週もショートパットに苦しむなど課題としているパ...
2011/05/05GDOEYE

上田桃子、「進化」を続け2年ぶりの優勝を目指す

07年の賞金女王に輝いた上田桃子だが、それ以降は08年2勝、09年1勝、そして10年はついに未勝利と思うような結果が出ない日々が続いている。「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」初日、首位と1打差2位タイの好位置につけた上田だが、この日もフェードが出たりドローが出たりと、優勝を目指して絶好調!というレベルには達していない。 それでも、昨年から師事するスティーブ・マクレイ氏と共に取り組んでいるスイング改造は、徐々にその効果を見せ始めている。2週前のフジサンケイレディスで来日したマクレイ氏に対し、「なにも言ってくれないんで、ちょっと頭に来てるんですよね・・・」と上田。よくよく聞...
2011/05/15GDOEYE

13位タイの馬場ゆかり「歳ですかね!?疲れました・・・」

国内女子ツアー「フンドーキンレディース」の最終日を最終組でラウンドした馬場ゆかりは、地元出身ということもあり、もっとも多くのギャラリーを引きつれ3打差を逆転するべくスタートした。 序盤は静かにパーを重ねると、5番でバーディを奪った時には約500m離れた6番グリーンまで大歓声が響いてきた。続く6番パー5は2打目を左に引っ掛けるミスをするがパーをセーブ。そして7番でバーディを奪い、この時点で5アンダーの2位に浮上していた。 ところが9番でボギーを叩くと、後半は3つのボギーを叩き、最終18番でバーディを奪ったが、通算2アンダーの13位タイまで後退してしまった。「疲れました」と、クラブハウスに引き上...
2011/05/08GDOEYE

アン・ソンジュ、強さの秘密

優勝を決めた18番グリーン。1万人を超える大ギャラリーが詰めかけた「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」の最終日、アン・ソンジュは表彰式のスピーチで流暢な日本語を披露した。 「皆さん、お疲れさまでした。今日応援して頂いた皆様、ありがとうございました。素晴らしい天気と素晴らしいコンディションの中で初めてのメジャー優勝が出来て、本当に嬉しいです。今日は母の日でもあります。日本のお母さん、頑張ってください。日本は大変な時ですが、私も日本を応援します。一緒に頑張りましょう」。 もちろん、あんちょこは用意されていたが、スラスラと話すソンジュの日本語は驚異的に上達している。森本キャディは...
2011/05/06GDOEYE

今季国内初メジャーで上位を賑わす海外勢

今季の国内女子メジャー初戦となる「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」は2日目を終えたが、上位につける海外勢の中から2人の選手を紹介したい。 一人目は通算5アンダーで首位と1打差、単独3位につけるテレサ・ルー。台湾出身のルーは、06年から10年までの5年間は米ツアーを主戦場として戦っていたが、昨年は「テスト的に」日米両ツアーに参戦。日本ツアーで13試合をこなし賞金ランクは59位。年末のQTで33位に入り、今季の出場権を獲得した。 「5年間アメリカでプレーしたけど、日本は人も好きだし、ご飯もおいしい。台湾にも近いので、今年米ツアーに出るのはナビスコとUSオープンだけ」と、今季は...
2011/04/30GDOEYE

2位から42位へ!馬場ゆかりは「やっぱり苦手でした・・・」

国内女子ツアー「サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント」の初日に5アンダーをマークして首位と1打差の2位タイにつけていた馬場ゆかり。気分良く2日目を迎えたが、体と心が合致せずに“まさか”の失速をしてしまった。 「朝の練習場からおかしかったんです・・・」。スイングをする際にアドレスをしたときに、どうもしっくりと来ない。その状態がラウンド中も続き最終ホールまで修正がきかなかったという。「パッティングのときも、踏ん張れないというか力が入らなくて。特にひざから下の張りがなくなっちゃったんです」とラウンド後、シューズを洗いながら話してくれた。 スタートの1番ではティショットをフェアウェイに運...
2011/05/14GDOEYE

首位タイ浮上の佐伯三貴「新ドライバーでも大丈夫!」

国内女子ツアー「フンドーキンレディース」の2日目に、ノーボギーで5ストローク伸ばした佐伯三貴が、韓国の朴仁妃と並び通算6アンダーで首位タイに浮上した。佐伯は2週前が3位タイ、そして先週が2位タイと3週連続で優勝争いに加わっている。 好調を続ける佐伯だが、今週は新しいドライバー「ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 705 Type445」に替えて戦っている。「先週の最終日にヘッドのクラウン部分に傷が入ってしまって。アドレスで気になるので、メーカーからいくつか新しいのを用意してもらったんです。そうしたら、新しいのが良さそうだったので使うことにしました」と話す。 今週は水曜日が大雨で木曜...
2011/05/13GDOEYE

イーグルに2度打ち!大山志保「私のゴルフ派手ですね・・・」

国内女子ツアー「フンドーキンレディース」の初日、6番パー5でイーグルを奪った大山志保は、この時点でリーダーズボードの一番上に名前を掲げた。ところが、その後はスコアを崩し、2オーバーの36位タイまで後退。9番ではアプローチで2度打ちというミスも飛び出す慌しいゴルフになってしまった。 スタートの1番では2打目をグリーン左横に運んだが、3打目のアプローチはダフってしまい、ピンまでの半分も寄せることができなかった。しかし、パーパットをねじ込みギャラリーを沸かせた。そして3番ではピン手前5mのバーディパットを決めると、後ろを振り向く大山流ガッツポーズ。 続く4番は2打目をグリーン右サイドに外すと、ここ...
2011/05/19GDOEYE

米ツアーに挑む“第4の日本人”

宮里藍、上田桃子、宮里美香の3人の名前が踊る、昨今の米国女子ツアー。その他にもう1人、米ツアープレーヤーとして健闘を続けている日本人がいる。昨年の米ファイナルQTで40位に入り、そのままプロ転向。今年がルーキーイヤーながら、早くも頭角を見せ始めている野村敏京(のむら・はるきょう)だ。 日本人の父と韓国人の母を持ち、3月に日本国籍の選択を表明。その翌月、米国下部のフューチャーズツアーで早々と初タイトルを手にし、大きな話題となった。さらに同月、レギュラーツアー2試合目の出場となった「アヴネットLPGAクラシック」では、藍と美香が予選落ちを喫した一方で、見事に自身初の予選突破。18歳という若さながら...
2012/02/17GDOEYE

脳腫瘍を乗り越えJ.B.ホームズが暫定2位タイ

PGAツアー2勝のJ.B.ホームズは、昨年のシーズン8月の「全米プロ」を棄権してから、長期にわたりツアーから離れた。理由は、脳に腫瘍が発覚し、その治療と療養のためだった。ゴルフ界ではスペインが生んだ天才ゴルファー、セベ・バレステロスが昨年5月に脳腫瘍が原因で他界していただけに、ホームズに腫瘍があるという話題は米国内外を問わず大きな話題となった。 幸いホームズの腫瘍は悪性ではなく、手術も成功率が限りなく高いということですぐに手術に踏み切った。術後も順調に回復したが、シーズン中に復帰とまでは行かなかった。そして今季に入り、1月のツアー第4戦目「ファーマーズ・インシュランスオープン」でツアー復帰を果...
2012/02/16GDOEYE

タイ女子ゴルフ界に迫る夜明け

寒さで体は縮こまり、グリーンは冷たく凍って鉄板のように固い。あげくにはティを挿すにも鉄製器具の助けを借りないといけないような中でプレーをするのが、冬の日本でのゴルフ風景。致し方ないとはいえ、シーズンオフにプロ選手たちがこぞって温暖な海外へ行ってトレーニングを積むのは、至極当然のことと言える。 ハワイ、グアム、アメリカ本土・・・。そんな中でタイをその遠征先に選択するプロも多い。日本から飛行機で6時間ほど。物価も安く、1年を通して温暖で整備されたゴルフ場も数多く存在する。そんな恵まれた環境なのだから、年中その場にいるタイ人ゴルファーがスキルアップするのも不思議ではないだろう。 大会前日、今大会に出...
2012/02/16GDOEYE

今田竜二は今年2度目の日没で打ち切り!

16日(木)に開幕する「ノーザントラストオープン」に出場する今田竜二が、大会前日の練習場で日が暮れるまでボールを打ち続けた。この日はプロアマ戦が行われていたため、プロアマに出場しない選手は練習場のみ使用可能。多くの選手は午前からコースを訪れ、練習を始めたが、今田は12時ごろにコース入りした。 今田が練習を始めてまもなく、休憩をしていた石川遼が練習場に戻り、クラブハウス前のパッティンググリーンで練習を行っていた池田勇太も加わり、日本人選手3人だけが練習を行う状況となる。 16時になり池田、石川は練習を切り上げたが、今田はひたすらボールを打ち続け、いつしか日も沈み気温も急激に下がった。17時40分...
2012/03/01GDOEYE

女子ゴルフに“イエローカード”が登場

サッカーで悪質な反則をした選手に対し、審判が掲げるイエローカード。サッカー観戦ではお馴染みの光景だが、この選手に注意を喚起させる制度が、今年から女子ゴルフ界にも導入されることになった。 近年、国内女子ツアーでクローズアップされているスロープレーによるペナルティの問題。07年以降の統計を見ると、実に計21回ものペナルティが課されている。特に2010年の「サロンパスワールドレディス」における三塚優子の棄権騒動。さらに昨年の「マンシングウェアレディース東海クラシック」初日には、同組の横峯さくらと金田久美子に2打罰が課せられ、とりわけ大きな話題を呼んだ。 目安として、前の組と1ホール以上(時間にして1...
2012/03/09GDOEYE

“裏開催”トーナメントの雰囲気って・・・?

石川遼の緊急参戦を受けて、急遽フォーカスすることになったプエルトリコ。北は大西洋、南はカリブ海に面したこの島で行われるトーナメントは、今年が開催5回目。しかしながら、米フロリダ州で開幕した世界選手権シリーズ「WGCキャデラック選手権」と同週開催とあって、“普段の”試合とは一風変わった雰囲気も感じずにはいられない。 「プエルトリコオープン」の会場であるトランプインターナショナルGCは、大西洋に面した首都サンファンの国際空港から東へ自動車で約30分のリゾート地にある。もちろん日差しは強く、観戦に日焼け止めやサングラスは欠かせない。朝から晩までひっきりなしに吹く海風こそが、最も手ごわい難敵のようで選...
2011/10/22GDOEYE

急浮上の笠りつ子、2日目のキャディは父ではなく・・・

「マスターズGCレディース」プロアマ日、笠りつ子が思わぬアクシデントに遭遇した。キャディを務める父・清也さんが、スタートしてから間もなく、深いラフに隠れていた溝にはまり左足を痛めてしまう。その後のプロアマ戦、そして翌日の初日と何とかキャディを務めきったが、2日目の朝になって遂にギブアップ。後ろ髪を引かれる思いで神戸市内の病院に向かった。 代わってキャディを託されたのが、竹末裕美の夫でキャディも務めている香川大介さん。笠と竹末夫妻はいつも練習ラウンドをともにし、食事もする親密な間柄。今週はたまたまキャディの予定がなく、竹末の組にギャラリーとしてつこうかと思っていた矢先、笠のバッグを急遽担ぐことに...
2011/10/22GDOEYE

尾崎将司、中嶋常幸が5年ぶり同組ラウンド

千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースで開催中の「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント」。決勝ラウンドが開始された3日目。石川遼の組のスタート時刻の40分前、最終組よりも1時間も前に“裏街道”のインコースから出た組が、大勢のギャラリーを引き連れた。 午前10時50分。1オーバーの46位タイからスタートしたのは尾崎将司、中嶋常幸、平塚哲二の3人。ジャンボとトミー。2人の同組は予選ラウンドでは2006年の「日本プロゴルフ選手権大会」以来5年ぶり、決勝ラウンドでは2003年のこの大会以来8年ぶりのことだった。 10番ティグラウンドの周りを埋めたギャラリーだけでなく、スタッフ、関係者も64歳、5...
2011/10/21GDOEYE

原江里菜、復調の陰に“ヨガの呼吸法”

長くスランプに陥っている原江里菜に、徐々に光明が差しつつある。シーズン中盤は10試合連続予選落ちとドン底を味わったが、その後3試合連続で予選突破。そして今週の「マスターズGCレディース」初日、4バーディ、3ボギーの「71」にまとめ、首位に2打差に迫る1アンダーの5位タイ発進。今季初めて、一ケタの順位でラウンドを終えた。 不振の一番の原因に挙げるドライバーの不調も、今年7月から竹末裕美らのコーチを務める森守洋氏に教えを乞い、「ショットが良くなった」と徐々に復調。加えてもう1つ、ヨガの呼吸法をプレーに取り入れることで、メンタル面で大いに役立っているという。 トレーナーから紹介を受けたという、ヨガの...
2011/10/21GDOEYE

43歳の気迫 谷口徹「ベ・サンムンに勝ちたい」

国内男子ツアー第20戦「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント」は、予選ラウンドを終えて大混戦模様を呈してきた。通算8アンダーの単独首位に立つ宮本勝昌を1打差で諸藤将次が追い、さらに1打差に4人。5アンダーの7位タイには石川遼ら3人がつけている。 その密集地帯にグイグイと割り込んできたのがベテランの谷口徹だ。2アンダーの10位タイから出ると、前半アウトで2バーディ。後半は12番からの2連続バーディ直後に、2連続ボギーを叩くが、最終17番からの上がり2ホールを連続バーディ締めで通算6アンダーの3位タイグループに。「いやあ、疲れた」。ラウンド直後は、立ち話になる囲み取材を“拒否”し、報道陣を会見場...