2008/09/05GDOEYE

森桜子、プロテストの苦難を超えて

「日本女子アマ」のタイトルを2006、2008年と2回獲得し、早くから将来を嘱望されていた森桜子。今年、晴れてプロテストに一発合格し、今週の「ゴルフ5レディス」でプロとしてのツアーデビューを果たした。 その初日。10番ティから記念すべきオープニングショットを放った森は、序盤から周囲を驚かせるバーディラッシュを披露する。前半だけで4ストローク伸ばし、いきなり上位争いに名乗りを挙げ、終わってみれば首位と3打差の6位タイ。華やかにデビュー初日を終えた。 順調にトッププロへの道を歩んでいる森。だが、この日に用意された晴れ舞台に対し、7月末に行われたプロテストでは予想外の苦戦を強いられた。合格ラインぎり...
2008/10/04GDOEYE

飯島茜、基本の再確認で首位浮上

「日本女子オープン」3日目を終えて、首位タイに並んだ飯島茜。先週は2位タイに入り、好調をキープしたまま今大会に臨んでいるが、その要因は意外にもシンプルなものだった。 「井上(透)コーチに『スイングは悪くない』って言われていたのですが、自分の中では自信の無さがあった」という飯島。先週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の練習ラウンドをコーチと一緒にこなしながら、基本的な事を学習したという。 「今までは、スライスしか出ないライから、フック球を打とうとしてミスショットしたり、自分のミスなのか、ライなのか分からなかった。練習ラウンドで、このライからならどんな球が出やすいとか確認しました」。基本的...
2008/10/03GDOEYE

9試合ぶりに予選突破の一ノ瀬優希「無表情だと…」

「やったぁー!!」初日「74」、2日目「72」の通算2オーバー、堂々の8位タイで「日本女子オープン」予選突破を決めた一ノ瀬優希は、満面の笑みで喜びを表した。それもそのはず。一ノ瀬は、ここ8試合連続で予選落ちの屈辱を喫していたのだ。 予選落ちの期間中、一ノ瀬の中では、バーディを獲っても、ボギーを叩いても淡々と表情一つ変えない、不動裕理のようなプレーが理想だと思い、あえて自分の感情を抑えていたという。 だが今週の開幕前、知人に「優希のプレーは喜怒哀楽があるからいいんだよ」と指摘されて吹っ切れた。「バーディを獲ったらガッツポーズをするし、ボギーを打ったらふてくされる。発散出来るからいいですね。無表情...
2008/10/19GDOEYE

昨年に続き、名勝負が演じられた18番ホール

昨年の「富士通レディース」は、横峯さくらと上田桃子のプレーオフ。日本女子ゴルフ界を2分する人気プレーヤー同士の戦い、敗北を喫した上田桃子の涙など、強く印象に残る名勝負が繰り広げられた。 そして今年、昨年に負けないほどの名勝負を演じた不動裕理と三塚優子。昨年の18番で実施されたプレーオフ2ホール目、上田が左手前のバンカーに打ち込み、1メートルを越すアゴの高さに屈して涙を流した恐怖のバンカーが、2人の前に再び立ちはだかった。不動、三塚ともに正規の18番ホールで1回ずつ、さらに不動はプレーオフでも1回、件のバンカーに叩き込むも見事にパーセーブ。ピンチを一転、記憶に残る名シーンを演出し続けた。 しかし...
2008/09/26GDOEYE

プロデビュー戦で予選突破を目指す木戸愛

実力者が揃った今年のプロテストで、最終ホールにイーグルを奪って合格ラインに滑り込んだ木戸愛。東北高校出身の彼女のプロデビュー戦は、第2の故郷・宮城県で今週開催される「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」となった。 プロレスラー・木戸修氏を父に持つ彼女は、身長172cmと体格にも恵まれている。「飛距離で勝負するゴルファーになりたい」という木戸は、「めちゃくちゃ緊張しました」というプロ第一打も、切れのあるスイングでフェアウェイ中央に運んだ。 この日は3番でバーディを奪った後に、4番、7番でボギー。その後はパープレーを続けていたが、最終18番パー5でフェアウェイからの第2打を右に曲げると、3打目は...
2008/09/25GDOEYE

米ツアー・一次予選を突破した大山志保と佐伯三貴

9月16日(火)から19日(金)にかけて行われた米国LPGAツアーのセクショナル・クオリファイング・トーナメント(一次予選)に、日本から出場した大山志保、佐伯三貴、宮里美香の3選手は、揃って無事通過を果たし、12月に行われる最終予選会に駒を進めた。 今週行われる「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」には、そのうち大山と佐伯の2選手が出場する。現時点での2人の賞金ランキングは、大山が14位、佐伯が21位と、2人の実力からすると決して好位置とはいえない。それでも予選会の成績は、大山は4位タイ、佐伯は3位と見事な成績を残している。その裏には、アメリカ特有の大らかな雰囲気も関係しているようだ。 「す...
2008/09/18GDOEYE

阪神タイガース久保康生投手コーチの長女がプロデビュー戦を迎える!

2008年のプロテストに合格した32名の選手は、トップ合格の黄(ファン)アルム(韓国)を除く31名が先週開催された「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」で新人研修に参加した。スコアボードやギャラリー整理など、選手としては経験できない貴重な体験をする。慣れないことだけに苦痛に思う選手もいる中「なんか修学旅行みたいで、すごく楽しかったです」と笑顔で話すのは、阪神タイガースの投手コーチを務める久保康生の長女・久保啓子だ。 父親が阪神で活躍した久保投手ということから、プロテスト受験前から関西地区では注目されていたが、久保自身はプロのトーナメントでの実績はなく、全国的には知名度はまだ低い。実際...
2008/09/14GDOEYE

選手の力を引き出すハードセッティング

131名の選手が参加した今年の「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」で、4日間の戦いを終えてアンダーパーでラウンドした選手は、最終日最終組の辛ヒョンジュ、横峯さくら、申智愛の僅かに3名のみだった。 深いラフに、あごの高いバンカー。落下地点が絞られたフェアウェイと、距離の長いホール設定。そして、待ち受ける砲台グリーン。選手達は方向性だけでなく、縦の距離感も求められ、さまざまなバリエーションのショットも要求された。 最終日、この罠にはまった三塚優子は、8番パー4で「11」の大叩きを演じている。最後まで“何が起こるか分からない”緊張感は、優勝争いを大いに盛り上げたといえるだろう。 普段は通常営業との...
2008/09/21GDOEYE

新崎弥生、負けて悔いなし!次はミズノを狙います!

国内女子ツアー「マンシングウェアレディース東海クラシック」は、初日が台風の影響を受け、最終日は午後から雷雨に伴う中断となるなど、大荒れの天候となった。試合展開も大混戦となり、不動裕理が上田桃子、新崎弥生とのプレーオフを制し今季3勝目を果たした。 プレーオフに残った新崎はラウンド後「楽しかったです!」と清清しい笑顔でクラブハウスに戻ってきた。最終日を2位に2打差の単独首位で迎えたが、逃げ切ることができず悔し涙でも浮かべるかと思ったが、新崎らしいさっぱりしたコメントだった。 序盤2連続バーディで10アンダーまで伸ばしていたが、9番でアプローチをミスしてボギー。続く10番では2打目をグリーン左サイド...
2008/09/20GDOEYE

今週は逃げないゴルフを貫きます!諸見里しのぶ

国内女子ツアー「マンシングウェアレディース東海クラシック」の初日に4アンダー首位タイにつけ、2日目はスコアを1つ伸ばしたが、3位タイに後退した諸見里しのぶ。首位とは3打差の逆転チャンスのある位置で最終日を迎えるが、今週はあるテーマを持って試合に挑んでいる。 それは気持ちで逃げずショートアイアンで攻めるゴルフをすること。今季の諸見里は8月の「アクサレディスゴルフトーナメント」で3年連続となるツアー3勝目を果たしたが、先週の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」など、すでに今季3度の予選落ちを喫している。 特に先週はコーチの江連忠がキャディをしてスコアを崩してしまったことを悔やんでいる。...
2008/09/19GDOEYE

地元!?知り合い3人しか見てないと話す原江里菜

国内女子ツアー「マンシングウェアレディース東海クラシック」初日は、台風13号の影響で、11時すぎのは雨風ともに強くなった。今季、愛知県で開催される試合は「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」以来2試合目。地元愛知県出身選手は服部道子、原江里菜、土肥功留美、服部真夕などが出場している。 中でも今季「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で初優勝を果たした原は、上田桃子と同じ組でラウンドしたこともあり、多くのギャラリーから声援をもらっていた。前半2連続でバーディを奪い2アンダーと上位に名を連ねたが、後半の16番でボギーを叩き1アンダーでホールアウト。首位と3打差の9位タイで初日を終えた。 地元...
2008/10/18GDOEYE

“地元姉妹タッグ”が上位に浮上!

今週の「富士通レディース」開幕前、横峯さくらのキャディを姉の彩花さんを務めることが話題になっていた。同じく、姉妹タッグで出場している選手がもう1組。飯島茜の妹、遥さんがキャディを務める飯島姉妹だ。 6月開催の「ニチレイPGMレディス」以来となる姉妹タッグ。今週は地元である千葉県で開催されることもあり、「知り合いも応援に来てくれるし、はるちゃん(遥さん)に頼んだんです」という経緯。ギャラリーからは、茜だけでなく遥さんへの声援も多く飛んでいた。 さくらの姉、彩花さんは、女子ツアー予選会の受験歴を持つゴルフ経験者。「ラインを読んでくれるので助かります」と、さくらも全幅の信頼を置いている。対して遥さん...
2008/10/17GDOEYE

服部真夕を成長へと導く、多くの刺激

先週の「SANKYOレディースオープン」でツアー初勝利を飾った若林舞衣子。優勝を決めた日曜日の夜には、同期の服部真夕、一ノ瀬優希のほか、若林の家族やキャディらを招いて祝賀会を開いたという。服部も「優希ちゃんとサプライズを起こそうと、花束をプレゼントしたんですよ」と、友であり良きライバルの勝利を祝った。 その翌日となる今週の月曜日、服部は若林、一ノ瀬を連れて実業団のソフトボールの試合を観戦した。ソフトボール経験者である服部は今年のオフ、強豪チーム「ルネサス高崎」のトレーニングにも参加。今も、試合を観戦すれば挨拶に伺うなど、親密な関係を築いている。 「練習に取り組む姿勢や考え方など、学ぶことがすご...
2008/10/16GDOEYE

賞金ランク2位の福嶋、差を詰めるチャンスだが…

今年の女子トーナメントも終盤に差し掛かり、賞金女王争いに注目が集まる時期になった。現在のトップは、ただ1人1億円を突破している李知姫。2位は、約2,155万円差で追う福嶋晃子だ。先週までは約1,400万円差だったが、欠場した福嶋に対して李が2位タイフィニッシュ。一気に差が開いてしまった。 対して今週は、李が欠場して福嶋が出場する逆のケースとなる。1997年以来となる賞金女王奪還へ向け、差を詰めるチャンスの週となる。しかし、当の福嶋は「もう差が開いちゃっているから…」と、やや会話のトーンが落ちる。 最近は優勝争いに絡めない試合が続いている福嶋。「ショットですね。アプローチからすべて。アプローチの...
2010/07/18GDOEYE

アン・ソンジュ、日本ツアー100勝目の韓国人に

今年の「スタンレーレディス」は、通算6アンダーで首位に並んでホールアウトしたアン・ソンジュと李知姫のプレーオフに突入。この時点で、日本ツアーの中である1つの節目の記録が約束された。 通算100勝目。これは、具玉姫が1985年に韓国人として日本ツアー初勝利を飾って以降、韓国人選手が日本ツアーで積み重ねてきた勝利数だ。記念すべき100勝目には、プレーオフ2ホール目でバーディを奪い、李知姫を破ったアン・ソンジュの名が刻まれた。 実は、韓国ではすでに通算100勝目の話題で盛り上がっていたという。インターネット上では、誰が100勝目を手にするか選手にオッズ(掛け率)までつけられていたというから驚きだ。...
2010/08/12GDOEYE

有村、こんどこそ大会連覇へ!

有村智恵にとって、自身初の大会連覇がかかる「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」。かねてから大会連覇に強い意欲を見せていた有村は、今年の「スタンレーレディス」で海外ツアーの合間を縫って強行出場。やはり本調子とはいかず、20位タイと願いは叶わなかった。 今シーズンは「スタンレーレディス」を含め、これまでに2度、大会連覇のチャンスがあった。その1つが、昨年まで「クリスタルガイザーレディス」として開催されていた「サイバーエージェントレディス」。だが、大会名称も異なれば開催コースも異なるなど、「ディフェンディングチャンピオンという意識は少なかった」と、正直な気持ちを明かしていた。 そういう意味では、今...
2010/07/29GDOEYE

最悪を想定していた有村智恵に・・・想定外?のトラブル発生

今年が2度目の「全英リコー女子オープン」挑戦となる有村智恵。昨年の初出場時には、出られることに浮かれてしまい、しっかりした準備が出来ていなかったと反省の弁を口にしており、今年は大会前から入念な準備をしたいと意気込みを話していた。 「エビアンマスターズ」を終えた日曜日のうちにジュネーブからロンドンに移動し、月曜日から練習ラウンド。そのラウンドでは、トラブルになった事を想定して、ラフやバンカーから練習しよう。そんなプランが、ある男のうっかりミスによって危機に瀕した。 その男とは、今回の遠征で有村のキャディを務めるゲーリー・ジョンストン氏(36歳)。いつもは陽気なオーストラリア人も、自分のパスポー...
2010/07/11GDOEYE

不動裕理「私もびっくり」の劇的勝利

国内女子ツアー「明治チョコレートカップ」の最終日は、単独首位でスタートした不動裕理と韓国のイ・ジウの2人が通算11アンダーで並び最終ホールに突入。ジウは3打目でグリーンの手前カラーまで運び、4打目をパターで打ちカップの左50センチへ。対する不動は3打目でピンの左奥7mに乗せ、バーディパットを放った。 「今日はジャストタッチのパットで微妙に切れることが多かったので、最後は強めに打ちました。ラインには乗ったので入って欲しかった」という不動のパットは、傾斜で大きく右に曲がりながらカップに向かった。そして、カップの左淵をなめるように転がると、右サイドからコロリとカップの中に吸い込まれた。 その瞬間、...
2010/07/10GDOEYE

単独4位の一ノ瀬優希「早く優勝したいんです!」

国内女子ツアー「明治チョコレートカップ」の2日目は、最終組の3人がスコアを伸ばせず中盤は大混戦となった。通算8アンダーの不動裕理が単独首位となったが、地元熊本の先輩である不動も一目置いているという一ノ瀬優希も、2打差の通算6アンダー単独4位で追いかけている。 その一ノ瀬は「同期の服部真夕や若林舞衣子が優勝をしているのに、自分が追いついていないのが悔しい。チャンスが来たらいつでも優勝したいと思っています」と、優勝に対する思いを打ち明ける。 この日はショットの調子が良く、ピンに絡んだホールはことごとくバーディを奪った。「朝の練習から調子が良かったので、今日は60台を目標にプレーしていました。そう...
2010/07/09GDOEYE

福嶋晃子が60度のウェッジでバーディラッシュ!

国内女子ツアー「明治チョコレートカップ」の初日に、6アンダーをマークして首位に立ったのは福嶋晃子。昨年10月の「マスターズGCレディース」2日目以来の単独首位でホールアウトし「お久しぶりですね!」と笑顔で会見場に現れた。 「今日はウェッジが良かったです」と話す福嶋。この日奪った6つのバーディのうち、5つは60度のウェッジを使用したという。今年5月の「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」からウェッジの本数を2本から3本に変更し、その効果がはっきりと表れた。 「ウェッジを3本にすると、ウッドを2本にする必要があるのですが、今日は3番ウッドが必要な場面もありませんでしたし、なにより...