2009/09/26GDOEYE

救済時のドロップが曖昧なのでは!?

国内女子ツアー第25戦「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」の2日目、9番ホールで第2打を放った横峯さくらのボールが、グリーンをオーバーして奥のカラー部分に埋め込まれたスプリンクラーの蓋の上に止まった。 このスプリンクラーは凹んだ箇所にあるため救済を受けられることは、選手ならば誰もが知っていること。競技委員を呼ばなくても選手間で、マーカーの選手が確認すれば、当事者がティマークでポイントを決めて、ピンに近づかない1クラブレングス以内にドロップを行うことができる。 その一連の流れを見ていると、横峯はポイントを決めると右手でボールを持ち、腕を横に上げてポトっとボールを落とした。その時の腕の高さが肩...
2009/09/25GDOEYE

桃子、マーくん(楽天)の助言で目標決めた!

国内女子ツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」に出場している上田桃子が、初日5アンダーをマークし首位タイの好スタートを切った。ラウンド後の記者会見で、今季残りのシーズンを日本ツアーで戦うが、目標は?と聞かれると、「開口一番、いい質問ですね」と言い、表情を緩めた。 今季も米ツアーを主戦場とする上田にとって年間の目標は「米ツアー1勝」だった。しかし、シーズン中もスケジュールに合わせて日本ツアーに出場するなど精力的に活動をする一方で「私、米ツアーで勝つつもりなのに、日本で試合に出ていていいのだろうか・・・」という自問自答が繰り返されていた。 今週になってもその気持ちが変わ...
2009/09/20GDOEYE

白旗を上げた横峯に、本命は脅威を解かず

「マンシングウェアレディース東海クラシック」で、3ヶ月ぶりの勝利を飾った横峯さくら。久々の勝利に、胸を撫で下ろしたファンも多いことだろう。さらに、前日の横峯の口から飛び出した、「もう賞金女王への意識はない」という言葉。横峯がこれまで背負ってきたプレッシャーを解き放つための切り替えだが、ここまで追い込まれた横峯にとって、最近のモヤモヤを一気に吹き飛ばす1勝だったに違いない。 この勝利により、賞金ランキングは1ランク上がり2位に浮上。トップを走る諸見里しのぶとの差を3,000万円に詰め寄り、残り10試合が非常に楽しみな展開となった。先日の“白旗宣言”撤回への淡い期待もあったが、「いえ、(気持ちは)...
2009/09/19GDOEYE

“小さな飛ばし屋”が今年のドラコンクイーンに!

「マンシングウェアレディース東海クラシック」では例年、日本女子プロゴルフ協会認定のあるイベントが催されている。その名も「ドライビング女王コンテスト」。2日目の競技終了後、立候補により集った約20名の選手たちにより、1番ホールで飛距離ナンバーワンの座を争うというもの。優勝者には50万円が贈られ、昨年はツアー屈指の飛ばし屋として鳴らすタミー・ダーディンが優勝を手にしている。 今年はダーディンとともに、日本人プレーヤーの中では1、2を争う飛ばし屋として知られる三塚優子が、米国女子ツアーの予選会に出場しているために不在。さらに、地元・愛知県出身で一昨年の優勝者、服部真夕もコンテストを欠場。本命不在の...
2009/10/09GDOEYE

まもなく決定!?ゴルフがオリンピック種目に決まったら

国内女子ツアー「SANKYOレディースオープン」の予選第1ラウンドが行われた10月9日(金)。2016年のオリンピック(リオデジャネイロ)大会での正式種目にゴルフが採用されるかの最終決定が秒読み段階となった。 ラウンドを終えた選手たちは、「選ばれて欲しいですね」と口をそろえて発言する中で、決まったら出場したいかという問いには、それぞれに意見を持っている。横峯さくらは「7年後ですよね・・・。もしもゴルフを続けていたら考えます」。ときっぱり。横峯は常々「30歳までには引退していると思う」といった発言をしているだけに納得の答えだ。 有村智恵は「今年のオフシーズンに、北京オリンピックで活躍された方々...
2009/10/09GDOEYE

石川遼 完敗に対する周囲の反応

「ザ・プレジデンツカップ」初日を1ホールも奪えずに6&4という完敗で終えた石川遼だが、ホールアウト後は決して落胆ばかりしている訳ではなかった。 “自分たちはそんなに悪いプレーをしてなかったし、タイガー達のプレーが素晴らしかった”というのが、石川の受け止め方だ。客観的に見ると、序盤はドライバー、アイアンショットとも右に抜けることが目立ち、決して絶好調と言える内容ではなかったが、それでもミスらしいミスは無く、難しいラフからのアプローチもきっちりとピンに寄せるなど、要所を締めた落ち着いたプレーを見せていた。 タイガー&ストリッカー組は、前半9ホールで5バーディノーボギー。一つの球を交互に打つフォアサ...
2008/11/22GDOEYE

優勝すればプロ転向!?一発逆転を狙う金田久美子

「大王製紙エリエールレディスオープン」で、2日目を終えてトップと1打差の単独2位につけるアマチュアの金田久美子。アマチュアながら何度も優勝争いに絡むなど、その力はレギュラーツアーでも存分に発揮している。 今年のプロテストは残念ながら不合格となってしまったが、もし明日優勝することが出来れば、一気にプロゴルファーへの道が開ける。 現在は来週行われるサードQTに出場予定の金田だが、この試合に勝って、(通常は4週間以内だが最終戦がそれ以前にある為)最終戦の最終日前日(土曜日)の午後5時までに非会員登録を済ませればプロとして認められ、そのタイミングによっては次週の「LPGAツアーチャンピオンシップリコー...
2008/11/21GDOEYE

健闘するシード土壇場組の選手達

来季のシード権を掛けた戦いは残り1試合。「大王製紙エリエールレディス」初日は、賞金ランキング50位台の“シード土壇場組”が活躍を見せている。 大会初日、暫定ながら首位タイにつけている表純子(55位)と井芹美保子(57位)は、共に現在はシード圏外。この試合で10位以内に入れば、逆転シードの可能性も見えてくるとあって、ここ一番の集中力を見せている。 「葛城(ファイナルQTの会場)には行きたくないです」という表。「でも、葛城は家から近いし、コースも良く知っているので、ダメならダメで家から通えるしと気楽に行きました」と、半分開き直って好スコアを叩き出した。直前に岡本綾子氏からアドバイスを貰い、「ちょっ...
2008/11/20GDOEYE

李知姫、賞金トップが受ける向かい風

シーズンは残り2試合。賞金女王レースはいよいよ佳境を迎えている。現在、賞金ランキングトップに立つ李知姫(韓国)は、2位の古閑美保に1,840万円の差をつけ、この試合で勝てば文句なしのタイトル獲得。2位でも他の選手の結果次第では初の栄冠を掴むことが出来る。 去年はこの大会で優勝した上田桃子が史上最年少賞金女王に輝いた。その上田は、女王を意識した夏場から勝ちに見放され、シーズン終盤はストレスにより胃痛も発症するなど、タイトル獲得の厳しさを経験した。 韓国人として初のビッグタイトル獲得を目指す李もその例外ではない。「最近は、前より早く目が覚めるようになってきました」という李は、最近は4時に起きてしま...
2008/11/30GDOEYE

まさかの結末!放心状態となった李知姫

こんな試合を映画やドラマで見せられたら、観客は出来過ぎだと興ざめするに違いない。4打差を残り2ホールで逆転し、さらに賞金女王のタイトルまで古閑美保の手中に落ちた。 先にホールアウトした李知姫は、18番でボギーを叩き、単独10位に後退した。もし、李が最終ホールをパーとしていれば、古閑が優勝しても賞金女王のタイトルは李のものになっていた。 単独首位だった全美貞が18番でダブルボギー。優勝目前の不動裕理も1mを3パットしてボギーとしてしまう。全か不動が優勝していれば、これまた李が賞金女王のタイトルに輝いていただけに、李のショックは相当なものだった。 試合が終わり、出場選手が全員出席した表彰式と記念撮...
2008/11/10GDOEYE

世界ナンバーワン不在のショック

今年の「ミズノクラシック」の大会ポスターには、ディフェンディングチャンピオンの上田桃子を中心に、宮里藍、カリー・ウェブ、飯島茜、アニカ・ソレンスタム、横峯さくらの6選手のイラストが配され、来るべき大会を待ち受けていた。 翌週に自身のホスト大会を控えるロレーナ・オチョアは致し方ないとしても、大会開催の約1ヶ月前に、突如ソレンスタムの欠場が決まった。彼女の予定は、「ミズノクラシック」の2週前に中国開催のLPGAの試合に出場し、翌火曜日はテレビマッチの為に来日。同じ週に再び中国に戻って欧州女子ツアーに出場した後、今大会を飛ばして翌週のメキシコでの試合へ飛ぶという、日本のファンにとってはちょっぴり寂し...
2008/11/07GDOEYE

佐伯三貴、狙うは7匹!?

来季の米ツアー出場権を獲得できる「ミズノクラシック」で、勝利を目指している米ツアー挑戦組の大山志保と佐伯三貴。大会初日は佐伯が5アンダーのトップタイ、大山は3アンダーの5位タイと、揃って好スタートを切った。 10番スタートの佐伯は、前半2つのバーディを奪って折り返すと、後半も1番でバーディ。2番でこの日唯一のボギーを叩いたが、4番で1mにつけてすかさずバーディを取り返すと、5番、6番と連続チップインバーディ。同組の不動裕理も「入れるし、寄せるし、残りの2人は吸い取られているみたいだった」と、佐伯の爆発力に圧倒されていた。 先週は腰痛の為、ツアーを欠場。しかし、今週もその爆弾は抱えたままだ。「何...
2008/11/06GDOEYE

狙うはもちろん優勝の2文字!本気モードの大山志保

来季の米ツアー挑戦を表明している大山志保。米ツアー出場権を掛けた地区予選を突破した大山は、現状では12月1日から行われる最終予選会に出場予定となっている。しかし、昨年の上田桃子のように、今週の「ミズノクラシック」を制することが出来れば、一気に来年の米ツアー出場権を掴むことが出来る。 2週間前の「マスターズGCレディス」で優勝を果たし、先週は地元宮崎で調整した大山は、この試合に万全の体制を整えて乗り込んできた。キャディには、07年の「全米女子オープン」などで大山のバッグを担いだポール・マルチネス氏を起用。そして、カリフォルニアのパーム・スプリングスでコーチをするクリス・ウォーキー氏も来日して、大...
2008/11/16GDOEYE

賞金シード争いは残り1試合

「伊藤園レディスゴルフトーナメント」で7位タイに入った一ノ瀬優希は、この試合で210万円の賞金を獲得し、賞金ランキングは前週の54位から49位へとジャンプアップ。50位以内に与えられる翌年のシード権獲得圏内に滑り込んだ。 最終戦は出場者が限定される為、シード権争いは次週の「大王製紙エリエールレディス」が最後となる。そのシード権は賞金ランキング50位以内が基本だが、そこにはいくつかの繰上げ条件が存在する。 まずは永久シードを持っている選手の除外。これは現在5位の不動裕理が該当する。さらに、年間の出場義務試合数に達していない選手の除外。今季は「日本女子オープン」「ミズノオープン」「LPGAツアーチ...
2008/11/15GDOEYE

20歳になったのでお酒が飲みたい!櫻井有希

国内女子ツアー「伊藤園レディス」の大会2日目。ちょうどこの日の11月15日が20歳の誕生日となる櫻井有希は、大会主催社の伊藤園からバースデイケーキがプレゼントされた。櫻井は今大会に出場するかを直前まで悩んでいた。それは、2週間前に開催された「樋口久子IDC大塚家具レディス」にエントリーしていたが、試合前日に腰痛に見まわれゴルフのスイングができなくなってしまったからだ。 10月に行われたステップ・アップ・ツアー「穴吹工務店レディースカップ」で優勝した櫻井は、レギュラーツアーの「マスターズGCレディース」から4試合の出場資格が与えられていたが、突然の腰痛に今週も試合を欠場することを検討。しかし、せ...
2008/11/13GDOEYE

シード権争いとQTへの準備が始まる

国内女子ツアーはシーズンの終盤に入り、今週の「伊藤園レディス」を含め残り3試合となった。最終戦の「リコーカップ」は賞金ランキング上位25位までと優勝者しか出場できないため、シード権獲得を目指す選手にとっては実質今週と来週の2試合で結果を残さなければならない。 ステップアップツアーの「穴吹工務店レディースカップ」で優勝した櫻井有希は、「マスターズGCレディース」から4試合のレギュラーツアー出場資格を獲得。その初戦で4位タイに入り615万円を獲得。しかし、その翌週の「樋口久子IDC大塚家具レディス」は大会前日に腰痛のため欠場することになった。突然に痛みにしばらくはクラブを振ることができず、練習を再...
2008/10/26GDOEYE

クリーマー、最終日恒例のピンクボールは?

今回が4度目の「マスターズGCレディース」挑戦となったポーラ・クリーマー。ピンクパンサーの異名を持つクリーマーは、最終日は全身ピンクずくめの出で立ちというのが、日米問わず恒例になっている彼女のスタイルだ。 この日もピンクでコーディネイトして登場したクリーマーだったが、いつもと違ったのはそのボールが真っ白だったこと。現在は、ブリヂストンのニューボールをテスト中で、そのボールにまだピンク色が無い為に、ちょっぴり迫力が欠けたようになってしまった。 米ツアーでは、ピンクボールに慣れる為に、日曜朝の練習場には自らピンクのボールを持ち込んで打撃練習を行い、余ったボールはその場でサインをしてファンにプレゼン...
2008/10/25GDOEYE

金田久美子「簡単に通るよりは良かった」

昨日、今季最終戦の「IDECレディースカップ」を終えたステップアップツアー。宅島美香(22歳)が、2日目に4打差をひっくり返す逆転勝利で優秀の美を飾ったが、その前週は森桜子(18歳)、さらに前週は櫻井有希(19歳)と、20歳前後の若手の勢いがそのまま結果となって現れた。 本来ならば、そこに混じって優勝争いをしていてもおかしくない金田久美子(19歳)だが、今年のプロテストに失敗し、今はまだアマチュアの肩書きを背負っている。とはいえ、「レギュラーツアーで優勝したら気になるけど、ステップはあまり気にならないですね」と、ジュニア時代から凌ぎを削ったライバル達の活躍も、まだ金田の心情は揺さぶってはいない...
2008/10/24GDOEYE

世界の王から大山志保へのメッセージ

「マスターズGCレディース」初日、7バーディノーボギー、自己ベストに並ぶ「65」でラウンドして単独首位に立ったのは、06年の賞金女王・大山志保だ。女王のタイトルを獲った06年以降、07年シーズンは2勝を挙げるも、賞金ランキング8位。今季はここまで未勝利でランキング16位と、本来の力からすれば低迷の時期を迎えていた。 「最近は、“勝ったらいいな”くらいにしか思っていなくて、“勝ちたい”っていう思いは心底無かった」と、闘争心の牙が抜け落ちた状態だったことを、大山は告白する。その心に、再び火を点してくれたのは、意外にも元福岡ソフトバンクホークス監督の王貞治氏だという。 縁あって数年前に出会った2人。...
2008/10/23GDOEYE

古閑美保、大会前の一仕事

今週行われる「マスターズGCレディス」で、大会3連覇を目指す古閑美保。今季ここまでの獲得賞金は8,100万円を超え、この試合で優勝すれば目標に掲げた1億円の大台に達する大事な試合だが、今週は古閑にとってもう一つ大事な仕事があった。 “ミーティング委員長”という肩書きを持つ今季の古閑は、選手達の要望や意見をまとめ、協会に正式に申し入れるという、責任ある役職を担っている。その選手達の集まりが、今週行われたのだ。 委員長の古閑によると、会議は紛糾。選手達からは多くの不満が噴出したという。その議題の一つは、W杯や日韓対抗、3ツアーズ、それに年末に行われるLPGAクラブ懇親パーティファンへの出場義務化。...