ロレーナ・オチョア 2007年 ドライバー後方

2006年度、参戦5年目でアメリカLPGAツアーで賞金女王に輝いたロレーナ・オチョア(メキシコ)はツアーでも屈指での飛ばし屋として知られている。2006年度は平均269ヤードでツアー7位というデータを残している。体は決して大きくないがヘッドを走らせる技術は男子プロよりも優れていると感じる。飛行線後方から見たアングルのドライバーショットではオチョアがインサイドからしっかり打ち抜いているのが確認できる。注目してもらいたいのはクラブフェースをテークバックで大きく開いて(オープン)いる点。肩と腕を重視しシャット気味にあげていく宮里とはまったく異なるように左手首のローテーションを積極的に取り入れている。そしてダウンスイングではクラブフェースはかなりのオープン。実際写真ではフェースが見えないがインパクト前のコマで左手首のアングルでフェースアングルがわかる。その後、オチョアはインパクトを迎えてから「サムダウン」と呼ばれる低い位置にクラブヘッドリリースを行っている。体の柔らかさも大事だが握り具合(グリッププレッシャー)が軽めなのが重要なポイントとなる。アンディー和田