GDO編集部が選ぶ 2012年国内男子ツアー10大ニュース
2002年 エアーカナダ選手権
期間:08/29〜09/01 場所:ノースビューG&CC(カナダ)
ベテランのD.フロストが久々に活躍
米国男子ツアー「エアーカナダ選手権」初日。ツアー通算10勝のベテラン、南アフリカ出身のデビッド・フロストが6アンダーで単独首位に立った。
フロストは出だしの1番ホールでバーディを奪い、その後も着実にスコアを伸ばし65をマークした。97年のマスターカードコロニアル以来の優勝に向けて好スタートを切った。“メジャー未勝利のベストプレーヤー”と言われた時期もあったが、近年は力の衰えから不調が続いていた。一昨年に賞金ランク177位でシード権を失ったが、キャリア賞金ランク50位というカテゴリーで2001年の参戦権が認められ、昨年は何とか賞金ランク101位まで盛り返して再度シード権を確保。今季はバイロン・ネルソン・クラシック(丸山茂樹優勝)での8位タイが最高成績だが、この試合で飛躍できるかベテランの活躍に注目したい。
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首位から3打差以内には42人がひしめく混戦となっているが、日本の丸山茂樹がトップと1打差の2位タイにつけた。フロスト同様、安定したゴルフで前半だけで5アンダーを記録した。後半に入り一時6アンダーまで伸ばしたが、この日の最終ホールとなる9番パー3で惜しくもボギーを叩き、66で初日を終えた。
他では、横尾要が2アンダーで43位タイ、田中秀道が1アンダーで56位タイと、まずまずの出だしだ。横尾と田中はティショットの飛距離と正確性では申し分なく、パット数も28と安定しているが、パーオン率が67%(12ホールパーオン)とやや低い。逆に丸山は飛距離では2人に劣るものの、パーオン率が83%(15ホールパーオン)と高く、より多くのバーディチャンスを迎えているのが安定した成績に直結していると思われる。
週末に向けても、手堅くパーオンしてくる選手に勝利の女神が微笑みそうだ。