佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第五十一回】
2003年 ドイツバンクUS選手権
期間:08/29〜09/01 場所:TPC of ボストン(マサチューセッツ州)
ホストのタイガー、予選落ちのピンチは脱した!!
マサチューセッツ州北部にあるTPC of ボストンで開催されている、米国男子ツアーの『ドイツバンクUS選手権』2日目。今大会のホストプレーヤーでもあるタイガー・ウッズが思わぬ苦戦をしている。
初日1アンダー31位と少し出遅れたタイガーだが、この時点ではまだ余裕の表情しか出さなかった。しかし2日目のラウンドが始まると、その表情はにわかに曇りだした。10番ホールからスタートし初日と同じ12番でボギー。そして14番からは3連続ボギーを叩き、一気に3オーバーまで崩してしまった。
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この時点で予想される予選カットラインはイーブンパーか1アンダー程度。最低でも3つ伸ばさなければ”タイガーが予選落ち”という歴史的な場面を目の当たりにするかも知れない。そういう意味では、ギャラリーは盛り上がっていた。
ところが、17番ホールで気を引き締めバーディを奪うと18番ホールもバーディ。後半に入ると4つのバーディを量産し、前半とは別人のようなゴルフを見せた。結局ホールアウトしてみれば3アンダーの24位タイ。残り2日、タイガーの実力ならまだまだ逆転の可能性も出てきた。
さて上位陣だが、初日に8アンダーをマークしたジャスティン・ローズは、スコアを伸ばせず3位に後退。首位に浮上したのは、2イーグル、5バーディを奪ったアダムスコットだった。ローズ、スコットと若手が上位で頑張っているが、明日は誰が上位に名を連ねるのか楽しみになってきた。
日本勢は。久保谷健一が4ンバーディ、2ボギーでスコアを伸ばし、最終18番では、快心のイーグルを奪い通算4アンダーで15位タイに浮上した。その他の丸山茂樹、田中秀道、貞方章男、横尾要はそれぞれ頑張ったが予選を通過することはできなかった。