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【WORLD】未完の大器コーリーが来年のツアーシード権獲得

Golf World(2011年10月24日号) GW bunker edited by John Antonini

よほどのことでも起こらない限り、マックグラッドリー・クラシックを15位タイでフィニッシュしたバド・コーリーの2012年PGAツアーシード権獲得は間違いないと言って良い。今季の獲得賞金73万5150ドルを上回る選手が、今週末に開催されるチルドレンズ・ミラクル・ネットワーク・クラシック後に現れなければ、21歳のコーリーは来年のツアーに参加出来るシード権を獲得する。(GDO編集部注・同選手はフォールシリーズ終了後、来季のシードを確定させた)

これまでデイトナビーチとアスペン(コロラド)でLPGAのコーチを務めてきたクレイグ・シャンクランドは、コーリーが9歳の頃から指導を行ってきた。「彼の父親が私を呼び出して、『この子をどう思う?』と尋ねてきた。約1時間の練習を見て、『この子には特別な才能がある』と答えた。体格に恵まれていなかったが、ボールをとにかく強く打つ能力に優れていた点は現在も変わっていない。彼は素晴らしいボールストライカーだ」。

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シャンクランドは、コーリーのインパクト音を聞き、カナダ出身の伝説的プレーヤーであるモー・ノーマンを思い出したという。「昔はノーマンと頻繁に一緒にいたが、彼こそ世界でもトップのボールストライカーだ。今でもインパクトの瞬間に発せられたソリッドな音を覚えているが、バドは彼と同じ類のインパクト音を出せる選手だ。ボールを打つ度に気持ちの良い音が聞こえる」とコーリーを絶賛。

しかし、シード権をほぼ手中に収めた今も、コーリーは「世界で最も恐ろしいことは、どうしたって避けられない不運に遭うこと」と気が気ではない様子。これには父親の教育の影響もあったよう。元海軍潜水士だった父のビルは、息子の成功に感極まり「昔は息子の帽子の裏地に『常に謙虚でいるんだぞ、バド』と書いていました」と小さい頃のエピソードを語ってくれた瞬間、ラップアラウンド型のサングラス越しの目が涙で溢れていたのが見えた。

米国ゴルフダイジェスト社提携
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