2021年 ~全英への道~ミズノオープン
期間:05/27〜05/30 場所:JFE瀬戸内海GC(岡山)
厳選の“11本” 初優勝パグンサンはバッグから何を抜いた?
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 最終日(30日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7349yd(パー72)
単独首位から出たジュビック・パグンサン(フィリピン)が6バーディ、2ボギーの「68」で回り、通算17アンダーでツアー初優勝を飾った。
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コロナ禍でハウスキャディが使えない今大会は4月「関西オープン」、前週「ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント」に続く担ぎでのプレー。過去2試合は14本を入れて戦ったが「本当に重かった(笑)」。クラブを11本まで減らし、予備を含めてボールも5個にするなどキャディバッグを極限まで軽くすることで6連戦目を乗り切った。途中でティペグがなくなりそうになって焦る場面こそあったが、距離の打ち分けで悩む様子は感じさせなかった。
3Iと4Iを抜いた代わりに19度のUTを入れて長めの距離をカバー。ターニングポイントのひとつとして挙げた6番(パー5)では2打目をこのクラブでグリーン奥のカラーまで運び、貴重なこの日最初のバーディにつなげた。
さらに6Iと8Iをセッティングから外した理由も明確だった。「5番は200yd、7番は180yd飛ぶ感覚。6番が必要な場面は5番で何とかなる。8番は9番で代用できる」。風への対処がキーとなるコース。アゲンストになる練習場で今週多用した低弾道ショットの距離を番手別にチェックしておく準備も光った。「あるクラブを信頼して、(11本の構成を)変える気持ちはまったくなかった」と言い切った。
アイアンを厳選した一方、PWを含めたウェッジ4本はキープしてショートゲームへの意識をうかがわせる。「PWが140から145yd。50度が130yd。52度は115、110、105、90など、自分の中でもっとも調整がきくクラブ。58度はマックスで90から95ydかな」
母国でのプライベートラウンドでは本数を減らしてプレーすることにも慣れているが、試合での優勝はもちろん初めて。「もう若くない。年をとっていくだけなので、(自分で担ぐときは)また軽くするかも。あとは帯同キャディを雇うか、どっちかだね」。43歳はいたずらっぽく笑った。
<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:キャロウェイ エピック SPEED プロトタイプ(9度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD XC-5(硬さX、46インチ)
フェアウェイウッド:キャロウェイ ローグ (3番13.5度)
ユーティリティ:キャロウェイ ローグ(3番19度)
アイアン:キャロウェイ APEX PRO 2021年モデル(5、7、9番、PW)
ウェッジ:キャロウェイ JAWS ウェッジ(50度、52度)
キャロウェイ マックダディ 4 Xグラインド(58度)
パター:スコッティキャメロン ファントムX T11 プロト
ボール:タイトリスト プロ V1x