1日1000球打っちゃう、ノーベル賞山中教授は本気ゴルファー
「スタンス」を変えれば人生まで変わる!?
「週刊ゴルフダイジェスト」(4月23日号)より
ゴルフのレッスンで、よく「スウィングよりもまず、『構え=アドレス』が大切」と言われることがある。iPS細胞でノーベル賞を受賞した山中教授もコーチしたこともあるという山本幸路プロは、その中でも特に「スタンス」の重要性を力説。週刊ゴルフダイジェストで、スタンスに関するレッスンを展開している。その一部を紹介しよう。
* * *
<< 下に続く >>
そもそも、ゴルフのスウィングにおいて、スタンスとはどのような役割を担っているのだろう。
「スタンスの役割は大きく分けて3つあります。まず、それぞれのゴルファーの身体特性に合わせて、最大限のパワーを引き出す体勢を作る。つまり飛ばしの要素ですね。次に狙ったターゲットに対して、正確にボールを運ぶ。これは方向性です。さらに、傾斜地や障害物を避けて目標を狙うなど、様々な状況への対応も、スタンスが大きな役割を果たしているんです」と山中プロは話す。
飛ばない、曲がる、思いどおりのショットが打てない……。我々アマチュアは単純にスウィングが悪いからだと思いがちだが、実は正しくスタンスできていないことが原因のケースも多いという。
「OBや池のプレッシャー、ティグラウンドの向きなど、スタンスはメンタルにも左右されやすい。身体能力や状況に応じた最適なスタンスを見つけることが、ゴルフではとても重要なのです」(山本プロ)。
それでは、正しいスタンスを作るにはどうしたらいいのだろうか?
「自分にとって最適なスタンスを見つけるには、ベースとなる基準のスタンスを知ることが大事。まず、スタンスの幅ですが、ドライバーは自分の肩幅がスタンスの両足の内側、7番アイアンなら両足の外側と同じになる幅を基準にします。次に両足つま先の向きですが、左足は約30度、右足は約15度開いた上体が、基準となります。このスタンス幅と両つま先の向きを基準に、自分の身体特性に合わせて、微調整をしていきましょう」
スタンスがきちんとできればスウィングが変わる。さらには「人生が変わるかもしれませんよ」と山本プロ。僕らも一度、自分の“スタンス”を見つめなおしてみる必要がありそうだ。