ニュース

国内、アメリカ、ヨーロッパの最新ゴルフニュースが満載!

ザックリも解決! 傾斜地アプローチ、重要3ポイント

「週刊ゴルフダイジェスト」(4月16日号)より

傾斜地からのアプローチを苦手にしているアマチュアは多い。そこで、グリーンをちょっと外したとき、よく出会う左足上がり、左足下がりの傾斜から確実に寄せるコツを、西村至央プロに聞いてみた。

* * *

<< 下に続く >>

左足上がりでは引っかけ、左足下がりではザックリやトップなど、傾斜に対応できないと思わぬミスにつながるので、注意しなくてはいけません。このふたつの傾斜から寄せるポイントは3つあります。

1.低いほうの足(左足上がりなら右足、左足下がりなら左足)に体重をかける
2.上半身を傾斜に対して垂直に構える
3.クラブを傾斜なりに振り抜いていく

この3つのポイントをマスターできれば、傾斜地からでも大きなミスは出なくなります。

◎左足上がりの打ち方
このライからは、テークパック3・フォロー7のイメージで、フォローを大きく出していくのがポイントです。

このようにフォローを大きくする意識を持つと、自然に左足上がりの傾斜に沿ってクラブを振ることができるのです。アドレスでは、スタンスを狭め(少しオープン)にして、ボールを体の中心にセットします。このとき、体重を右足にかけて立ったら、右ひざを少し左ひざに寄せ、上半身を傾斜に対して、垂直に(肩のラインを傾斜と平行にして)構えるのがポイントです。

このアドレスができたら、右足の拇指球に体重をかけたままスウィングし、傾斜に沿ってクラブを振り抜いていきます。傾斜に沿って振るためには、小さめのテークパックから大きくフォローを出していくのがポイントです。フェースでボールを包み込むようにして、ヘッドを高い位置に振り上げていくと、ボールがフェースに乗る時間が長くなるので、距離感も合わせやすくなるでしょう。

◎左足下がりの打ち方
左足下がりは、グリーン奥に外したときによく出合う状況です。それだけに、ピンに対してグリーンが下がっていることが多いわけです。このようなときに、勢いの強い球を打ってしまうと、距離感が合いにくいだけでなく、グリーンをオーバーする危険もあります。そこでこのライからは、少しトウ寄りに芯を外して打ち、普段よりも勢いを殺した柔らかい球で攻めるとよいでしょう。

ポイントはアドレス。クローズスタンスにして、左足1本に体重をかけて立ちます。ボールは左足かかと線上にセットし、フェースは若干開いてください。このとき、ボールをあらかじめフェースのトゥ寄りに合わせておくと、トウ側でヒットしやすくなります。

このアドレスができたら、手首をコックする動きだけでテークパックし(手元をなるべく動かさずにヘッドを上げる)、聞いたフェース面をキープしたまま、傾斜に沿って振り抜いていくのです。スウィング中は左わきを締め、フォローまでそれがきかないようにします。普段より少しコンパクトなフィニッシュになれば正しく動けた証拠です。このライでいちばんやってはいけないのは、インパクトのときに、手が前(目標方向)に出る動きです。この動きになると、ダフリ、シャンク、トップなどあらゆるミスが出てしまうので、気をつけてください。

●西村至央(にしむら・ゆきひさ)
専修大学出身。伊澤利光プロのもとで腕を磨きながら独自の理論を築く。鎌倉ロイヤルGCでアマチュアへのレッスンを中心に活躍中。

ゴルフ誌No.1の人気を誇る「週刊ゴルフダイジェスト」電子版が発売!
ゴルフ雑誌のパイオニアとして40年超の歴史を持つ「週刊ゴルフダイジェスト」。常に上達志向を持ったゴルファーに応えるクオリティの高いレッスン記事はもちろん、最先端のギア・ファッション情報、トーナメント詳報やトピックス、国内外のコースのプレー情報、さらには大河ストーリーで人気のあるコミックまで。ゴルフを基軸とする日々の暮らしに潤いを与える“趣味誌”です。書籍販売サイト「honto」の電子書籍コーナー、「マガストア」でお買い求めください。スマートフォンやタブレット、PCでもご覧いただけます。

関連リンク



あなたにおすすめ



ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!