石川遼、新3番ウッドで再調整中
力を抜くほどバンカーはうまく脱出できる!
「週刊ゴルフダイジェスト」(2月19日号)より
バンカーは力一杯打たないと脱出できないと思っている人が多いようだ。しかし、「バンカーに力なんて必要ありません」と、今季初シード選手としてツアーを戦う若手女子プロ・穴井詩(らら)はいう。女性だからこそわかる、力に頼らずにバンカーから脱出するコツを教えてもらった。
* * *
<< 下に続く >>
バンカーショットを苦手にしている人ほど、力を入れすぎてミスをする傾向があるようです。ザックリなどのミスによって、バンカーから脱出できない経験が多くなると、強く打たなければいけないと感じてしまうのかもしれません。
しかし、極端な目玉などでなければ、バンカーショットに力は必要ありません。女性の私でも、右手1本で振って簡単に出せてしまうんですよ。むしろ、力を抜けば抜くほどヘッドが走って、バンカーショットは上手くいくものなんです。
特に大切なのが、腕の力を抜いて手首を柔らかく使うことです。クラブをソフトに持ったら、手首をフニャフニャにして、積極的に使ってみてください。手首をガチガチに固めてしまうと、ヘッドがボールの手前に入りすぎたり、砂に潜りすぎたりするので注意しましょう。
また、大きなスウィングで振ることも大事。大きな遠心力で砂を爆発(エクスプロージョン)させ、脱出するのです。ピンまで15ヤードあれば、フェアウェイから60ヤード打つくらいの振り幅は必要。大きく振れば振るほど、力も抜けやすくなります。ピンが近いからと小さい振り幅で振ると、腕力に頼るしかなくなりますからね。
あとは、しっかりとフェースを開いて、ソールをボールの手前にドン!と落としてあげれば、砂と一緒にボールが飛んで、ナイスアウトできるはずです。
●穴井 詩(あない らら)
1987年生まれ。愛知県出身。2008年にプロテストに合格。昨年の賞金ランクで46位に入り、初のシード権を獲得した。