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僧侶・小池龍之介、ゴルフを説く。「ルーティンはムダな儀式」

2012/12/28 10:28

「週刊ゴルフダイジェスト」新連載「ただそこにあるボールのことだけ」(2013年1月8・15日号)より

「ボールを打つ前にココとココとアレをチェックしなくては」そんな窮屈な考えにとらわれがちなゴルファーは必見。東大卒の僧侶・小池龍之介、プロゴルファー・高松志門という異色の二人の対談で教える自然体のゴルフ。あなた、ルーティンにこだわりすぎていませんか?

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志門:禅宗などでは、すべてにおいてムダを削ぎ落とすということを大事にされているのだと思いますが、僕も40年のプロゴルファー生活のあいだ、徹底的にムダをそぎ落とすことをやってきました。

小池:ほう、その「ムダをそぎ落とす」とはどのようなことでしょう?

志門:一例を挙げると、ゴルフ界では、打つ前にきちんとしたルーティンを踏んでからスウィングするのが主流になっています。世界の名だたるトッププロがこれをするものだから、アマチュアのゴルファーもこれ真似します。でも僕は一切、これをやりません。ルーティンとか、スウィングプレーンのように型にはめてあれこれやることは、体の自由な動きに対してかえって悪影響を与えると思っているから。僕の場合、打つ前にすることは「左手をゆるめてヘッドを感じる」という一点だけ、これで十分だと思っておるんです。

小池:その考えは正しいと思います。ルーティンとは、ある種の儀式のようなものだと思いますが、仏教では儀式や形式に執着することを『戒禁取』といい、これを強く戒めています。なぜなら、特定の儀式・形式に心が支配されてしまうと、精神の自由が得られなくなるからです。まじないや占いなどに心がとらわれ、正しい行動ができなくなるのは格好の例です。スウィングの形などのある種の形式にこだわりすぎることで、本来の自由で最適な動きがそこなわれるのではないかというお考えは、まさにそういうことだと思います。

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あれこれ考えずに、リラックスして「お茶を飲むようにゴルフをしましょう」という二人の話は尽きない。僕らアマチュアを救う、ありがたいお言葉となるか?

●小池龍之介 東京大学卒で、月読寺(東京都)、正現寺(山口県)の住職。「考えない練習」ほかベストセラーを連発し、マスコミ等で話題の僧侶

●高松志門 「ゆるゆるグリップ」などのレッスンで知られるプロゴルファー。自らを“ゴルフ芸人”と称し、極致のクラブさばきで、どんな曲打ちも淡々とこなす

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